“ちょこっと防災” 地図活用で災害リスクを知る 「重ねるハザードマップ」と「キキクル」
台風10号はゆっくりと進んでいて、離れた地域でも大雨の降りやすい状態が続いているため、厳重な警戒が必要です。いますぐできる防災情報をお伝えします。
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森圭介キャスター
「『地図の活用で災害リスクを知る』。いま住んでいる場所にどのくらいの災害リスクがあるのかを、知っておくことが大事です。国土交通省の『重ねるハザードマップ』では、洪水・土砂災害などのリスクを表示することができます」
森キャスター
「30日に河川の氾濫警戒情報が発表されていた東京都と神奈川県にまたがる多摩川の地図です。浸水が想定される水の深さを色で分けています」
「例えば『薄いオレンジ』は0.5メートルから3メートル程度を示していて、1階天井まで浸水する程度。『赤』で示された部分は5メートルから10メートル、2階の屋根が浸水してしまう可能性があるということで、こういったことがわかります」
「日本防災士機構の中野篤さんによると、地上では数センチの浸水でも半地下や地下空間には水がたまってしまうこともあるといいます」
鈴江奈々キャスター
「ぜひこういったハザードマップを、一度確認していただきたいですね」
森キャスター
「さらに、もう1つ紹介したいのが気象庁の『キキクル』です。リアルタイムで災害の危険度が、どれだけ高まっているのかを知ることができるものです」
「大雨による洪水の危険度を色分けしたもので、30日午前10時ごろの多摩川付近で見てみると『赤』は『警戒』を示していて、『高齢者などは安全な場所に避難する』という危険度を示しているわけです」
「5段階で色分けしていて『命の危険 直ちに身の安全を確保する』となる『黒』の表示になる前に、必ず避難してほしいということですね」
鈴江キャスター
「はい。だから、その前の『警戒レベル4』で、危険な地域、ハザードマップにあった浸水が心配される地域のみなさんは避難してほしいという情報になります」
森キャスター
「ハザードマップは、役所などで印刷されたものもあります。お手元にあると便利ですし、『キキクル』はいまのリアルタイムの情報がわかります。さらに国土交通省の『川の防災情報』というページで河川の水位などの情報を確認することもできます」
「状況が悪くなってから確認するのは難しいかもしれませんが、事前に、自分の住む地域がどんな状態なのか、確認しておくのは大事です」
鈴江キャスター
「こういった情報、ぜひ活用していただきたいと思います」
(8月30日午後4時42分ごろ放送『news every.』より)
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