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マイナカード偽造しスマートフォン乗っ取りか 被害男性は… 

2024年5月9日 20:23
マイナカード偽造しスマートフォン乗っ取りか 被害男性は… 

偽造した「マイナンバーカード」を使って、スマートフォンが乗っ取られる被害が報告されています。被害にあった男性が取材に答えました。

大阪・八尾市 松田憲幸市議
「ペイペイで5万円のチャージがされている。ソフトバンクカードで8万円くらいのショッピング。これは店頭受け取りで終わっている225万円のロレックス。総額は360~370万円くらい」

大阪・八尾市の松田憲幸市議会議員は、偽造マイナンバーカードの被害を受けた1人です。4月30日、スマートフォンが突如「圏外」になり、通信できなくなりました。

不審に思った松田市議は、その後、近くのソフトバンクの店舗に相談。すると、遠く離れた名古屋市内の店舗で、別のスマートフォンに機種変更されていたことが分かりました。何者かが、偽造したマイナンバーカードを使って松田市議になりすまし、勝手に手続きしていたのです。

マイナンバーカードには、本人確認ができるICチップがついていますが、店員が目視でカードを確認すれば、手続きできるようになっていたといいます。

大阪・八尾市 松田憲幸市議
「自分のホームページに携帯番号も載せていましたし、住所も生年月日もすべて載せていたので」

異変に気づいて数時間ほどで、携帯番号を使えないよう手続きしました。しかし、すでにキャッシュレス決済で、合わせて17万円ほどが不正に利用されていました。さらに、約225万円するロレックスの高級腕時計も、勝手にローンを組んで購入されていたのです。

専門家は、偽造マイナンバーカードによる被害は誰にでも起こりうると話します。

日本カウンターインテリジェンス協会 稲村悠代表理事
「有名な方で情報を出している方だけが狙われるかというと、全然そうではない。我々もフィッシングメールとかで、情報を容易に集められている。あとはSNS、こういったものでも情報を集められているというのは、意識しないといけないかなと思う」

大阪・八尾市 松田憲幸市議
「広く一般に自分の個人情報を出していましたけど、例えばマイナンバーカードが本物かどうか、ICチップを読み取る機械があれば、偽造はしにくいと思う。このあたりのセキュリティーは、通信業者に対策に取り組んでもらう必要がある」