豊田自動織機 エンジン3機種の型式指定取り消しへ 認証試験不正問題
トヨタグループの豊田自動織機がエンジンの認証試験で不正を行っていた問題で、国土交通省はエンジン3機種について、量産に必要な型式指定の取り消しに向けた手続きを開始しました。
国土交通省は先月30日以降、豊田自動織機や、エンジンの供給を受けているトヨタ自動車、日野自動車に立ち入り検査を行い、不正の事実関係の確認を進めてきました。
その結果、排ガス試験で特に悪質な不正行為が確認されたフォークリフト用など産業機械用エンジン3機種について、行政処分で最も重い、大量生産に必要な型式指定の取り消しに向けた手続きを開始しました。今月29日に会社側の意見を聞く聴聞を行い、処分を決定します。
また、22日午前11時半から、国交省は豊田自動織機の伊藤社長に対し、組織体制の抜本的な見直しを含む再発防止策を求める是正命令書を手渡しました。
型式指定をめぐりダイハツ工業、豊田自動織機で不正が相次いだことを受け、国土交通省は型式指定を申請している自動車メーカーなど84社に対し不正行為がないか調査し、4月末までに報告するよう求めました。
さらに、来月以降有識者会議を立ち上げ型式指定にかかわる不正を未然に防ぐため、要件の強化などを検討するということです。