地域社会から孤立する人や孤独な状態にある人を支援する人材の育成へ 秋田市で講習会開催
生活の困窮や家庭内の問題、そのほか様々な要因から生まれる地域社会からの孤独や孤立。国は、昨年度から、孤独や孤立状態の人を支援する人材の育成を進めています。
県は今年度から本格的に人材の育成に取り組んでいて、初めての講習会が16日、秋田市で開かれました
国と全国の自治体が連携して育成を目指す「つながりサポーター」。
地域社会からの孤独や孤立が生まれる背景を知ったうえで、身の回りの人に関心を持ち、できる範囲での支援を行う役目を担います。
県は、今年度から本格的に人材の育成に取り組んでいて、その一環としての講習会を、初めて開きました。
参加したのは、県内の市町村で地域福祉に関わる業務を担っている職員や、各地の社会福祉協議会の職員です。
あなたのいばしょ・根岸督和 代表
「この孤独・孤立の問題は『自己責任ではない』。自己責任ではないというのが一つ目のポイントでございます。二つ目のポイントは、孤独・孤立問題は、『ひとりでいること』ではなく、悩みや困りごとが生じた際にひとりで抱え込んでしまい、複雑化・深刻化すること。これがポイント」
講習会には、孤独や孤立をなくすため、24時間体制で相談に応じている、東京のNPO法人の代表が招かれ、日常生活の中で、地域社会とのつながりを持ってもらうことや、どのような相談先があるのかを知ってもらうことが重要になると説明しました。
県は今後、講習会に参加した市町村や支援団体にも、孤独や孤立をなくす方法の検討や、人材育成を担ってもらいたい考えです。