デジタル技術の分野で人材を育成しようと秋田大学とNTT東日本秋田支店が16日、新たな連携協定を結びました。協定をもとに秋田大学は来年4月に開設する予定の情報やデータの分析について学ぶ新しい学部の教育・研究を発展させていきたい考えです。

秋田大学とNTT東日本秋田支店は16日、デジタル技術を活用する人材の育成を目指す連携協定を結びました。協定をもとにNTTはローカル5Gと呼ばれるエリア限定の大容量高速通信や人工知能、AIの技術やサービスを秋田大学に提供します。秋田大学はそこで得られる莫大なデータを分析して応用する研究を進めます。秋田大学はデジタル技術を社会の課題解決につなげることを専門に学ぶ、仮称「情報データ科学部」を来年4月に新たに設置する予定です。

秋田大学とNTTは、秋田が抱える課題を新たな技術やアイデアで解決する人材を育てようと去年から連携を深めてきました。例年、積雪が多く高齢化・過疎化がほかの地域より際立って進んでいる秋田の課題の解決に取り組んでいます。除雪機の自動運転や建設現場での高齢の作業員のけがを防ぐための動作解析など、秋田だからこそ進めやすい研究も多く、デジタル技術の重要性も増しています。

秋田大学はNTTとの共同研究室を設置するなどしてさらに連携を深めて秋田をデジテル技術を活用した課題解決の先進地にしていきたい考えです。