新たなファン獲得へ「応援社員」が交流 秋田内陸縦貫鉄道
秋田内陸線を運行する、秋田内陸縦貫鉄道。新たなファン獲得に向け去年募集を始めたのが「応援社員」です。応援社員の仕事内容は内陸線をPRすること。
すでに200人ほどが登録していて、先日、応援社員同士が交流する社員総会が初めて開かれました。
20日土曜日。秋田内陸縦貫鉄道の「応援社員」が集まる初めての総会は、
北秋田市の阿仁合駅で開かれました。
秋田内陸縦貫鉄道 吉田裕幸社長
「みなさんのミッション、仕事は内陸線を宣伝していただくとこの1点につきますので、
きょう楽しかったという思いを持ってですね、お戻りいただいて『よかったよ』と
『内陸線行こうね』とこういう発信をしてもらえれば」
秋田内陸縦貫鉄道が多くの人にファンになってもらおうと
去年8月から募集している「応援社員」。
主な“仕事”は、SNSなどで内陸線をPRすることです。
課長や部長といった役職ごとに1000円から5000円の登録料が必要ですが、
すでに200人近くの“社員”が誕生しています。
この日は県の内外から社員の家族や友人も含めて24人が集まりました。
中には、首都圏から“出社”した人もいます。
社員同士、親睦を深めながら、吉田裕幸社長とも意見を交わし、
ふだん公開することがほとんどない車両基地の見学会も開かれました。
鉄道ファンが多い社員を喜ばせる企画と思いきや…
長澤学総務企画課長
「青い作業服の者について行ってくださーい。青い作業服の者について行ってくださーい」
案内に従い、列車へ向かうと。
「1枚取ってお進みください。窓ふきで。これで窓ふきご協力 お願いしまーす」
車両の窓などを拭く ただの見学会ではなく、れっきとした"仕事"。
内陸線自慢の四季折々の車窓からのながめをより楽しめるよう、
一枚一枚窓を丁寧に拭き上げました。
内陸線が大切にしている“ここだけの体験”。
応援社員たちは、この日だけの特別な体験を思い思いに楽しみました。
内陸線を使った旅を楽しんでもらい、応援してくれる人をいかに増やしていけるのか。
苦しい経営が続く中、秋田内陸縦貫鉄道では、今後も様々な取り組みを通して、
新たなファンの獲得に力を入れる考えです。