日本酒の出荷量が減少する中、新たなファン獲得につなげようと県内の蔵元の組合が5年ぶりに東京でイベントを開催することになりました。

秋田県酒造協同組合は県内28の蔵元が参加して今年4月に「秋田の日本酒を楽しむ会」を東京で開くことを発表しました。東京でのイベント開催は5年ぶりです。

新型コロナウイルスの感染拡大以降、県内の日本酒の出荷量は年々減少しています。2019年の出荷量1万7810キロリットルと比べると去年は15パーセントほど少ない1万5027キロリットルに落ち込みました。

行動制限がなくなった去年はまつりやイベントが通常開催され、日本酒の消費拡大につながると期待されましたが瓶の資材不足といった思わぬ事態も。また去年は記録的大雨で影響を受けた蔵元もありました。組合ではイベントの開催を通して日本酒のファン層拡大につなげたい考えです。

「秋田の日本酒を楽しむ会」は4月6日土曜日と7日日曜日に東京の恵比寿ガーデンプレイスで開かれます。人の往来が活発な屋外での開催で、若い世代の集客も期待されています。会場でしか味わえない限定の日本酒も登場するというイベントの前売り券は5日から販売が始まっています。