“居座り”クマ おり設置も捕獲に至らず
秋田市郊外の会社の倉庫内にとどまり続けているクマを捕獲しようと、7日、倉庫の中におりが設置されました。同時に設置したカメラでクマが歩く様子などが確認できているということですが、おりには入らず捕獲に至らないままクマはなおも倉庫内にとどまっています。
警察などによりますと、6日昼前、秋田市御所野にある会社の倉庫でクマが目撃されました。クマは体長1メートルほどで倉庫の中にとどまっています。6日は外に出ないよう、貨物を運ぶ際に使うパレットを積み上げて出入り口を塞ぎ、7日午前には、秋田市と地元の猟友会が捕獲用のオリを設置しました。
関係者によりますと倉庫内のクマはやせ細っていて、おりにはハチミツなどを置きました。近くにはカメラも設置し、クマが歩く様子などが確認できているということですが、おりには入らず捕獲には至らないまま、クマはなおも倉庫内にとどまっています。
倉庫の近くでは6日、雪の上にクマの足跡が見つかりました。道路を挟んで住宅街が広がる地域の一角。700メートル余りの所には小学校もあります。県内では冬に入ってからもクマの目撃情報がある異例の状態が続いています。この後もクマがおりに入るのを待ち警察が周辺の警戒にあたるということですが、おりの確認は8日朝以降になる見込みです。