動画配信で収益1億円以上 知人のSNSなどで脅迫続けたか… ガーシー容疑者を送検
常習的脅迫などの疑いで逮捕されたガーシー容疑者が、動画配信で少なくとも1億円以上の収益を得ていたことがわかりました。また、自身のYouTubeが停止された後も、別のSNSなどで脅迫とみられる配信を続けていたということです。
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6日朝、東京湾岸警察署には報道陣が詰めかけていました。多くのカメラが向けられる中、前参議院議員のガーシーこと東谷義和容疑者(51)がワンボックスカーで送検されました。後部の席に座り、マスクをしていました。
4日に日本に帰国した際には、笑っているようにも見えましたが、この日は表情をうかがうことはできませんでした。
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去年2月から8月にYouTubeに配信した動画で著名人ら3人を常習的に脅迫したなどの疑いがあるガーシー容疑者。
ガーシーこと東谷義和容疑者(YouTubeより)
「全部、話は入ってきてます。とことんいきます。これ撤退してください」
中東のドバイを拠点に動画を配信していたとみられますが、新たな事実が徐々に明らかになってきました。
ガーシーこと東谷義和容疑者(今年3月)
「ドバイにいるのが一番平和です。やるべきことはやるし、たたくべきものはたたくし」
捜査関係者によると、動画の制作や配信には日本の国内外で複数の人物が関わったとみられるということです。
また、ガーシー容疑者のYouTubeアカウントは去年7月に停止されていますが、それまでの動画収益は少なくとも1億円以上にのぼることも新たにわかりました。
収益は知人の男性が実質経営する東京・新宿区の会社の口座に振り込まれていたということで、警視庁は今年1月、この知人男性の自宅を家宅捜索していました。
ガーシーこと東谷義和容疑者(去年12月 YouTubeより)
「僕は悪いとは思っていません。悪いことを告発しただけやから」
ガーシー容疑者は、YouTubeが停止された後も自身の別のSNSや知人のアカウントを使うなどして、脅迫とみられる配信を続けていたといいます。去年8月に被害者の1人に対する脅迫の疑いがもたれた動画配信も、知人のアカウントが使われたとみられています。
警視庁は、ガーシー容疑者の親族の口座などに動画収益が流れていたとみて調べるとともに、ガーシー容疑者以外にも動画配信に関わって、カネを管理したり受け取ったりした人物がいる可能性があるとみて調べています。