例年にない雪の少なさによる小正月の伝統行事への影響が広がっています。美郷町の六郷のカマクラ行事を締めくくる、竹うちの中止が決まりました。雪不足で参加者の安全を確保できないと判断したもので、雪不足が理由の中止は2020年以来です。

六郷のカマクラ行事継承会は7日、役員が集まって話し合い、今年の竹うちの中止を決めました。

700年以上の歴史があり、国の重要無形民俗文化財となっている六郷のカマクラ行事。締めくくりとなる竹うちは男衆が北軍と南軍に分かれ、青竹を激しく振りかざしながらもみ合い、家内安全や五穀豊穣を願う勇壮な行事です。

参加者が転倒してもけがをしないよう安全を確保するためには、雪が欠かせませんが、今年は極端に少なく、今後もまとまって降る見込みがないことから、中止を決めました。雪不足による中止は2020年以来です。

その後、新型コロナの影響で2年続けて中止となり、去年4年ぶりに行われた竹うち。六郷のカマクラ行事継承会の小西正一郎会長は、「今年から竹うちを週末に行うなど、盛り上げに向けて取り組むなか、中止は残念に思う」と話しています。

なお天筆焼きを含め、竹うち以外の六郷のカマクラ行事は例年通り行われます。