クマ対策で子どもたちを放課後児童クラブに送り届けるタクシー運用開始 北秋田市
北秋田市は去年周辺でクマの目撃が相次いだ3つの学校で、放課後児童クラブを利用する子どもたちをジャンボタクシーで送り届ける取り組みを新たに始めました。
クマが出る可能性がある山林が敷地の裏手に広がる小学校。
全校児童76人、北秋田市の綴子小学校です。
「さようなら!」
全校児童の半数近くにあたる33人が放課後児童クラブを利用しています。その子どもたちが児童クラブに行く方法が今月変わりました。
これまでは児童は歩いて向かっていましたが去年、周辺でクマの目撃が相次いだことを受けて、北秋田市はジャンボタクシーで送り届ける取り組みを始めました。
下校時の子どもたちの安全の確保が大きな目的で、対象は児童クラブまでの距離が離れている綴子小と鷹巣東小、それに義務教育学校阿仁学園の3校です。
綴子小学校では12日、25人を4回に分けて約1キロ離れた児童クラブまで送り届けました。
この児童クラブのすぐ近くでもクマが目撃されているほか、通学路に緑も多いことから、迎えに来る保護者から心配する声も上がっていました。
小3男児の母親
「ふだんも雨の日とか小学校と児童館まで距離があるのが気になっていたので、そういった面でもクマ以外でも、、、、こういった取り組みを行っていただいて大変ありがたいなと思っています」
北秋田市 こども課 佐藤可奈子課長
「いつどこで出没してくるかわからないというのがいちばん怖いところですので、まず安全確保というのをいちばんに考えて取り組んでいるところです」
北秋田市は、児童をジャンボタクシーで送り届ける取り組みを今年度いっぱい続けることにしています。