授業用のタブレット端末で個人情報が閲覧できる状態に 秋田市城東中学校
秋田市の城東中学校の授業用タブレット端末で、約3か月間、生徒の個人情報が閲覧できる状態だったことがわかりました。保管場所を誤っただけでなく、情報ファイルにパスワードが設定されていないなど、管理が不十分で市の教育委員会が陳謝しました。
秋田市教育委員会 長谷山庫之教育次長
「申し訳ありませんでした」
秋田市教育委員会によりますと今月3日、秋田市の城東中学校の生徒の保護者から「学校の学習タブレットで生徒の個人情報が見られるようだ」と学校に情報が寄せられました。
学校が確認したところ校内のネットワークの生徒用の共有フォルダに3年生のデータが保管されていて、100人以上の氏名や顔写真のほか、生徒個人の学習状況などが閲覧できる状態でした。
4月に教員間でデータの引継ぎを行った際に保管場所の指定を誤ったことが原因で、約3か月の間、生徒が閲覧できる状態になっていました。本来、義務付けられていたパスワードの設定もされていなかったということです。
タブレットの履歴などから生徒15人が閲覧したことがわかっていますが、いまのところ外部への流出は確認されていません。市教育委員会と城東中学校は全校集会で生徒に謝罪したほか、8日午後に緊急の保護者会を開き状況を説明しました。
秋田市教育委員会は今後、市内の小中学校に対し、適切な情報管理の徹底を指導していく方針です。