7月の記録的大雨による農林水産関連の被害額は183億円余りで 去年の大雨を上回り過去最大に
先月の記録的大雨による農林水産関係の被害額が183億円余りに上り、去年の大雨を上回って過去最大になりました。県は、今年は農村部を中心に大量の雨が降ったことで農地や農業用施設の被害が拡がったと分析しています。
県のまとめによりますと、先月の大雨による農林水産関係の被害額は23日の時点で約183億4100万円で、去年の大雨による被害額を45億円ほど上回り過去最大となっています。
田んぼの土の流出や、ため池や水路の損壊などの「農地・農業用施設」の被害が119億7000万円余りとそのほとんどを占めています。農作物は18億1000万円余りで、去年並みの被害には至っていません。
県農林政策課は、今年の雨は市街地ではなく農村部を中心に降ったことで農地や施設の被害が去年よりも拡がったと分析しています。
今年の雨による被害は由利本荘市、にかほ市、それに上小阿仁村で発生したものが8割でした。
県は農林水産関係の被害調査はほぼ終わったとみていて、この結果を踏まえて復旧のための補正予算案の編成を進めています。