ガーシー被告「二度としない」…懲役4年求刑 石川県内の避難所では炊き出し
俳優の綾野剛さんらを常習的に脅迫した罪などに問われている「ガーシー」こと東谷義和被告(52)の裁判で、検察側は8日、懲役4年を求刑しました。最後に、ガーシー被告は「二度とこのようなことはしないと誓います」と謝罪しました。
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3日前の今週月曜日(今月5日)、石川県七尾市の避難所で、大きな鍋の前に立ち、あたたかい中華丼を手渡していたのは…「ガーシー」こと、東谷義和被告です。
ガーシー被告
「みなさんも、頑張ってください」
そう声をかけながら…5日から3日間、ひっそりと被災地を訪れ、炊き出しを行ったといいます。
ガーシー被告は、阪神・淡路大震災があった、兵庫県出身。関係者によると、炊き出しは、本人たっての希望だったといいます。
突然、現れたガーシー被告に、住民は驚いたといいます。それでも――
七尾市の住民
「本当に、ありがたいです。元気が出ました」
住民らは、感謝状を渡していました。
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7日夜、東京に帰ってきたばかりだというガーシー被告。
8日は、スーツ姿に黒マスク…「被告」の身として、裁判に臨みました。
「ガーシー!」
「炊き出し、ありがとう!!」
「ガーシー頑張れよ!!」
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(YouTubeより)
「全部、話は入ってきてます。とことん、いきます。これ、撤退してください」
ガーシー被告(52)は2022年、YouTubeに配信した動画で、俳優の綾野剛さんなどを常習的に脅迫した罪などに問われています。
ガーシー被告(去年9月)
「一生かけて反省し、謝罪を続けて償うつもりです」
これまで、法廷で“謝罪の言葉”を口にしてきました。
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8日に開かれた、4度目の裁判――
検察側は、綾野剛さんの意見書を読み上げました。
(綾野剛さんの意見書)
「言葉にできないほど、屈辱的な思いをしました。今でも苦しみ続けています。芸能人も一人の人間です」
「裁判所には、社会全体に与える影響を考えて、厳重な処罰をお願いしたいです」
その言葉を、じっと前を見つめ、聞いていたガーシー被告。
検察側は、「30人以上の俳優やアイドルなどへのひぼう中傷を行った」などと、脅迫の常習性を指摘し、懲役4年を求刑しました。一方、弁護側は、執行猶予付きの判決を求めました。
ガーシー被告が、最後に述べた言葉は…
ガーシー被告
「もう二度と、このようなことはしないと誓います。本当に申し訳ございませんでした」
判決は、来月14日に言い渡されます。