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【解説】光熱費の高騰 お風呂・暖房を上手に使うコツ 「追い炊き」「入れ替え」お得なのは?

2023年1月27日 20:50
【解説】光熱費の高騰 お風呂・暖房を上手に使うコツ 「追い炊き」「入れ替え」お得なのは?

凍えるような寒さの中、光熱費の値上がりは“半端ない”状況が続いています。

●“41年ぶり”の高水準

●お得にお風呂

●賢く部屋を暖める

以上のポイントを中心に詳しく解説します。

■東京23区の消費者物価指数“41年8か月ぶり”高水準 値上がりしたものは

総務省が27日に発表した今月の東京23区の消費者物価指数は、速報値で前年の同じ月と比べ4.3%も上昇しました。これは1981年5月以来、41年8か月ぶりの高水準です。

先月の指数は、確定値で前年同月比3.9%の上昇でしたので、それと比べてもさらに上昇していることになります。今や誰もが感じている値上がりが、次々とこうした統計にも表れてきているわけです。賃金が上昇し、消費も増えるという好循環のもとでの物価高であれば、許容度も多少は上がるかもしれませんが、なかなかそのようにはなっていません。

具体的に、値上がりしているものを見ていきます。食品は前年同月比で、軒並み値上がりしていることが分かります。

<値上がりしたもの(※前年同月比)>
ハンバーガー(外食) 18.3%
あんパン       16.6%
ポテトチップス    16.5%
牛乳         9.4%
食用油        36.3%

中でも、食用油の「36.3%」は、自宅での料理にとどまらず、外食や加工食品などあらゆるものに影響してきますので、“痛い”数字です。

一方で、“値下がり”したものもあります。「宿泊料」は、前年同月比で2.8%下がりました。下がった理由は、去年10月から「全国旅行支援」が始まったことです。皆さんに多く利用されている結果でしょうか。

そして、今の極寒で、私たちの生活に大きな影響を与えているのが、光熱費です。電気代とガス代は、前年同月比でどれだけ上昇したのでしょうか。

先月に26%も上昇していた電気代は、今月も24.6%上昇しました。値上がりの幅が少し小さくなったとはいえ、落ち着いたと言えるかは微妙な状況です。また、都市ガス代は、先月には36.9%上昇していましたが、今月は39.7%とさらに上がっています。去年1月と比べると、4割近く上昇しています。

■お風呂 「追い炊き」「入れ替え」どちらがお得?

この時期に光熱費が高すぎるのは、とにかくあらゆるところに影響してくるので“痛い”わけです。そのため、少しでもお得に温かいお風呂に入る方法を紹介します。

湯船に残り湯がある状態でお風呂に入る場合、残り湯の「追い炊き」と新しいお湯への「入れ替え」のどちらがよりお得になるのでしょうか。

これは「残り湯の温度次第」となります。家事アドバイザーでAll About節約ガイドの矢野きくのさんによると、残り湯がぬるいなと感じたら、熱いお湯を加える「足し湯」か「追い炊き」がいいとのことです。もし、残り湯が完全に冷たくなっている時は、「追い炊き」も「足し湯」もかなり多くのエネルギーを使うというので、入れ替えた方がいいということです。

実際、東京ガスも“残り湯が温かい時は、追い炊きをした方が省エネになる”というように説明しています。東京ガス都市生活研究所の「ウルトラ省エネブック」によると、新たに給湯するとガス代・水道代が1日119.6円ほどかかるところ、追い炊きでは1日82.6円で済むということです。追い炊きの方がお得となりますが、夏と冬では残り湯の冷め方も違ってきますので、状況に応じて使い分けるのが良さそうです。

■「シャワー出しっぱなし」「浴槽にお湯をためる」お得なのは?

ガス代が高いからシャワーで済ませようという誘惑にかられますが、「20分間シャワー出しっぱなし」「浴槽にお湯をためる」のどちらがお得になるのでしょうか。

東京ガスによると、「浴槽にお湯をためる」方がお得になるといいます。というのも、シャワーを約18分間使うと、出たお湯は浴槽1杯分と同じぐらいの量になるということだからです。水量が同じぐらいというだけでなく、シャワー使用中にはガスも使い続ける形になります。つまり、20分以上シャワーを出し続けると、水道代もガス代も余計にかかるというわけです。

また、シャワーの設定温度を42℃から40℃に下げるだけで、ガス代は1日に8円ほど安くなります。

■暖房…外出“30分程度”ならつけっぱなしの方がお得?

エアコンの暖房を上手に使うコツというのもあります。

ダイキン工業によると、風はとにかく「下向き」にし、「対流」をしっかり生んでいくことが重要だといいます。下に冷たい空気がたまる「冷気だまり」をつくらないように、サーキュレーターを使い空気を回していくことが重要だということです。

また、外出する時も30分程度ならエアコンは、つけっぱなしでいいということです。電気の無駄遣いになることもあるそうで、こまめに電源を切らないということにも気をつけてほしいです。

    ◇

寒い冬はいつか、必ず終わりますが、物価高がいつ終わるかについては、まだ見えません。しのぎやすい季節を待ちながら、もしこれまでやっていなかった工夫があれば、試してみてください。

(2023年1月27日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)