【解説】自転車の交通違反に「反則金」検討? 「罰金」との違いは… “拘束時間”の短縮にも期待
自転車がすごい勢いで赤信号の横断歩道を突き抜けていき、ヒヤリとする……。そんなシーンを目にしたことがある人もいると思います。3日はそんな交通違反の自転車の取り締まりについてお伝えします。
40代主婦
「(宅配自転車など)突然出てきたりスピードが速かったりするので、曲がり角とかでぶつかりそうになったことはあります」
30代主婦
「子どもはまっすぐ歩いてくれないから、(歩道の)横とかに行くとスレスレを歩道でも自転車が通っていく感じ。ヒヤッとします」
そこで3日の「知りたいッ」ポイントは――
◇自転車の違反に「反則金」?
◇金額どうなる? 対象は?
以上の2点を詳しくお伝えします。
反則金とはどういうことかみていきます。
警察庁によると、全国の自転車と歩行者の事故の割合は2016年以降、増加傾向にあり、去年は2905件になりました。自転車は自動車よりもスピードが遅いものの、歩行者とぶつかるとかなりの衝撃を受けてしまいます。時速20キロで走る自転車が歩行者とぶつかった場合の実験では、歩行者はぶつかった衝撃で倒れ、地面に頭を打っていました。
自転車は“加害者”にも“被害者”にもなってしまいます。去年、発生した自転車が絡む死亡・重傷事故のうち、自転車の法令違反があった割合は約75%にのぼりました。4分の3で法令違反があったこともあり、自転車の取り締まりは強化されてきました。
警視庁は自転車の危険行為に去年10月から交通切符、いわゆる「赤切符」を積極的に交付しています。具体的には「信号無視」、「一時不停止」といった一旦停止の場所で止まらない行為や、逆走となる「右側通行」、「徐行せずに歩道を走る」といった違反が交付の対象となっています。
それまでは罰則のない「警告」でとどめられていたケースもありましたが、刑事罰の対象となる赤切符を積極的に交付するようにしました。赤切符が交付されれば「罰金刑」や「懲役刑」の可能性もあります。