自民党の派閥の政治資金をめぐる事件で、東京地検特捜部は7日、安倍派所属の衆議院議員、池田佳隆容疑者と政策秘書を政治資金規正法違反の疑いで逮捕しました。

政治資金規正法違反の疑いで特捜部に逮捕されたのは、自民党・安倍派の衆議院議員、池田佳隆容疑者と政策秘書の柿沼和宏容疑者です。

特捜部によりますと、池田容疑者と会計責任者の柿沼容疑者は、パーティー券収入から直近5年間で、あわせておよそ4800万円のキックバックを受けていたにもかかわらず、収支報告書に記載しなかった疑いがもたれています。

池田容疑者側は先月、2022年分までの3年間の収支報告書について、派閥から総額およそ3200万円を受け取ったと訂正していました。

特捜部は先月、池田容疑者の議員会館事務所や名古屋市内の地元事務所などの家宅捜索を行い、本人からも任意で事情聴取していました。

池田容疑者は愛知3区を地盤とする当選4回の衆議院議員で、文部科学副大臣を務めたほか、国会議員当選前には、名古屋青年会議所の理事長や、日本青年会議所の会頭を務めるなどしていました。