海上保安庁、海底火山「須美寿島」周辺を調査…噴火とみられる現象確認されず 伊豆諸島・鳥島近海地震で津波観測
24日、伊豆諸島の鳥島近海を震源とする地震で津波が観測されたことをうけ海上保安庁が、震源に近い海底火山「須美寿島」周辺を調査しましたが、火山噴火とみられる現象は確認されませんでした。
24日午前8時すぎ、伊豆諸島の鳥島近海を震源とするマグニチュード5.8の地震があり、八丈島で50センチの津波を観測しました。気象庁は、この地震について通常では津波を観測する規模のものではないとしていて、震源近くにある海底火山との関連についても調査しています。
これをうけ、海上保安庁が24日午後1時ごろから、震源に近い海底火山「須美寿島」周辺を航空機を使って上空から調査しましたが、火山噴火の際にみられる軽石などの浮遊物や大規模な海面の変色は、確認されなかったということです。
一方、18日には、須美寿島の北岸から北西およそ1800メートルにかけて、海水が変色しているのが確認されています。気象庁は、19日に噴火警報を出して、周辺の海域で海底噴火に警戒するよう呼びかけています。