夏休みの宿題に“代行サービス”や“お助けアプリ”フリマアプリには“工作”出品も…
8月も後半に入り、夏休みの宿題で悩んでいるお子さんもいると思います。その宿題を手助けしてくれるサービスも登場していますが、賛否さまざまな声もあるようです。
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16日、東京・世田谷区の小田急電鉄・経堂駅にはかわいらしい駅員さんがいました。
アナウンス
「今度の電車は2番線より11時15分発・急行向ヶ丘遊園行きです」
実はこれ、人気のおしごと体験イベントです。
駅前の商業施設でも、子供たちが大きな機械で掃除をしたり、雑貨店で商品説明のポップを手書きしたりしていました。
応募倍率は17倍。参加者からはこんな声も聞かれるといいます。
小田急SCディベロップメント・経堂コルティ 岩室大樹さん
「夏休みの宿題として『自由研究に使えてよかった』ですとか、『絵日記に使えてよかった』ということで、ご意見をいただきましたので」
楽しい夏休みの間も考えなければならないのは「宿題」のこと。子供たちに聞いてみると…
小学4年生
「まだある。読書感想文とポスターぐらい…」
小学1年生
「工作でおうち作ったりして、自由研究を作ろうと思って」
宿題の量が多いという声も聞かれました。
小学6年生
「やっぱり多い、大変だけどね。読書感想文が一番やだ。ギリギリです」
小学5年生
「こっちは終わります」
果たして終わらせることはできるのか。おうちにお邪魔すると…
小学5年生
「これですね」
まだ手をつけていないプリントがありました。しかし、2人が熱中していたのは…
小学6年生
「メソポタミアだからくさび文字。合ってる」
小学5年生
「やったー!」
プリントではなくタブレットの自主課題。
小学5年生
「いぇーい!」
小学6年生
「次の問題、行きましょう!」
結局、やらなければいけないプリントは、この日は進みませんでした。
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夏休みの宿題は子供にも保護者にも大きな負担と話すのは「宿題代行」をしている塾講師の男性です。
宿題代行救急隊 荒木聡代表
「税金についてとか、指定図書の読書感想文2000字くらいで書けというような、不得手な生徒さんと親御さんというのはもう夏休みが終わるまでずーっとそれ(宿題)が悩みになってしまうんです」
部活動や受験勉強で忙しい子供たちの読書感想文など、毎年20件から30件の依頼を受け、学習指導もしているということです。(読書感想文 1万円前後)
賛否両論あるのは、宿題のお助けアプリです。アプリを「宿題モード」にし、スマートフォンのカメラを計算問題にかざすと、すぐに解き方や答えが表示されます。
学習法の一つと捉える意見の一方、安易に答えが出すぎるという意見もあります。
フリマアプリでは、宿題の代行や完成品の出品を禁止しているにもかかわらず、“夏休みの自由研究用作品”が出品されていました。
宿題として提出できる工作などの出品があった場合、順次削除しているということです。