回転ずしチェーンで相次ぐ“迷惑行為”動画の拡散 4年前の動画も再び…
4年前に出回った、回転ずしチェーン「くら寿司」での迷惑行為の動画が今、再び拡散されていて、くら寿司側は警察に相談しています。拡散したきっかけは、別の回転ずしチェーンでの迷惑行為の動画とみられています。
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回転ずしチェーン「くら寿司」で4年前に撮影された動画が今、SNSで拡散されています。 動画に映っていたのは、回転ずしの皿をヘディングしてテーブル脇の返却口に入れ、笑い声を上げるグループです。彼らはそのあと、思わぬ行動に出ました。なんと、一度自分たちのテーブルに取ったすしを再びレーンに返却したのです。カバーも閉め、レーンを回っている他のすしと区別がつかない状態になりました。
4年前の動画が今、拡散されたきっかけとみられるのは、別の回転ずしチェーンで今月、確認された動画でした。他の客が頼んだすしがレーンを流れていく瞬間、スプーンのようなものでわさびをのせる迷惑行為でした。撮影されたのは「はま寿司」の店舗で、はま寿司では警察に被害届を提出したということです。
はま寿司ではさらに、他の客が注文したすしを勝手に食べる様子を撮影した動画も確認されています。
相次いで拡散される迷惑行為の動画に、回転ずし店の利用者は――
月1回利用(50代)
「オーダーしたものがない状態で、空の状態で来てしまったことがあって、もしかしたら嫌がらせだったりもしたのかなって」
以前は月2回利用(70代)
「どこでそういうふうに(迷惑行為を)されているか分からないし、回ってるものも大丈夫かなって心配になりません?」
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くら寿司では、回転するすしにカバーがついているにもかかわらず、「一度取ったすし」をカバーの中に入れるという、利用者の悪質な行為が明らかになりました。今回の動画拡散を受けて、警察に相談しているということです。
さらに早速、再発防止策に取り組もうとしています。使うのは、品質管理のためにレーンの上部に設置されているAIカメラです。くら寿司によると、「各座席のレーンの入口と出口で寿司カバーの開閉をチェックするシステムで、逆に今回のように、座席でお客さまによってカバーを閉じられたこと、すなわち、不正に投入されたことをリアルタイムで検知することも可能です」とのことです。
利用者がカバーを閉じた場合、すぐに検知できるようシステムを改修し、再発防止に努めるということです。