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暑さのトラブル“急増” タイヤはパンク、ガラス割れ… 出雲市では大雨で道路崩落…“陸の孤島”に

2024年7月10日 23:05
暑さのトラブル“急増” タイヤはパンク、ガラス割れ… 出雲市では大雨で道路崩落…“陸の孤島”に

梅雨末期の大雨の影響で、島根県出雲市で道路が崩落し、約500人が孤立状態となっています。一方、10日も厳しい暑さに見舞われた関東では、暑すぎる故のトラブルが相次いでいます。

広い範囲にわたり深くえぐれた岸壁。崩れ落ちた大量の土砂や木が、海に流れ込んでいました。島根県出雲市で、道路の崩落が起きたのです。

大気の状態が不安定となり“梅雨末期の大雨”に見舞われた山陰地方。中でも出雲市は“記録的な雨”に…。24時間で211.5ミリ、7月の観測史上最大の雨が降りました。

その出雲市で起きた、道路の陥没。

記者
「これより先は全面通行止めとなっています」

二車線にまたがってできた大きな穴のそばには、今にも落ちそうなタクシーが…

運営会社によると、客を送り届けた帰りにこの道を通ったというタクシー。運転手は崩落に気づいて慌ててハンドルを切ったものの、車がはまってしまい窓から脱出したということです。

現在も復旧のめどはたっておらず、この先の地区は“陸の孤島”に。市によると、235世帯約550人が孤立しているといいます。

“孤立地区”にある民宿に、話を聞きました。

“孤立状態”の民宿「ちどり荘」阿部博子さん(70代)(島根・出雲市)
「食料がいつまであるかなという感じ。突然(道路が)崩れたから、近くに小さい店もあるけどみんなが殺到して、お店の物がなくなっている」

──水とか電気は?

「ちどり荘」阿部博子さん
「全然大丈夫。食料ですよね」

11日にかけて、東北から九州北部の日本海側を中心に、再び非常に激しい雨が降るおそれがあります。すでに地盤の緩んでいる場所もあり、土砂災害など厳重な警戒が必要です。

   ◇

一方、関東地方は10日も厳しい暑さに。全国で最も暑かったのが千葉県。市原市牛久や船橋など4つの地点で猛暑日となりました。

最高気温35.0℃になった千葉・船橋市で街の人に聞くと…

「むしむししてます」
「とにかく…生きていくのもつらい」

汗が止まらないジメっとした暑さ。船橋市では熱中症の疑いで救急搬送も。午前11時ごろ、ふなばしアンデルセン公園で中学生の男女8人が、熱中症の疑いで搬送されたということです。

また東京消防庁管内では、午後3時までに53人の男女が熱中症で救急搬送されました。(速報値22~93歳までの男女)

   ◇

街では“夏のトラブル”が多く聞こえました。

40代(東京・新小岩 10日午後)
「子どものサッカー観戦で5時間くらい炎天下にいて、携帯電話がショートしてつかえなくなった」

40代(東京・新小岩 10日午後)
「古いからかもしれないけど(車の)バッテリーがダメになって」

中には…

高校生(東京・新小岩 10日午後)
「暑いと自転車がパンクして。帰り途中で」
「気づいたらガコンガコンって前輪が…」

この話の通り、自転車も“悲鳴”をあげています。この夏、毎日10件以上、パンクの修理依頼が殺到する店も…

サイクルピアサクライ 櫻井宏祐代表(東京・江戸川区)
「暑さでタイヤの減りが早くなるので、タイヤ交換が増えている。穴が開いちゃったりとか」

猛暑でタイヤのゴムが柔らかくなり、ダメージを受けやすくなっているということです。

店には、交換後のタイヤが山積みに。こまめに空気をいれることで、タイヤの負荷を減らすことが大切だということです。

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また、自宅でも注意が必要な“夏のトラブル”が…

ガラス修理 ガラパゴス 高木実代表取締役
「太陽の熱によってガラスが膨張というか、微妙に伸縮したり、温度差によって割れる、熱割れという現象が年々増えてきている」

直射日光で熱せられたガラスが自然に割れる「熱割れ」。1日に30件近い問いあわせがあるといいます。

ワイヤが入っているガラスに「熱割れ」が起きやすく、窓の外側に日よけをつけるなど直射日光を当てない対策が有効だということです。