【被害状況】能登半島地震 発生から4日目 いまだ全容見通せず
4日時点で判明している、今回の地震による石川県や富山県などの被害の状況をまとめました。
◇
今回の地震で、4日午後2時時点で石川県では輪島市で48人、七尾市で5人など、あわせて82人の死亡が確認されています。また、石川県で339人、富山県で37人、新潟県では34人がケガをしています。
そして、石川県は4日午後2時時点で安否がわかっていない79人の氏名などを公表していて、県は情報の提供を求めています。
また、住宅にも被害が出ています。石川県では輪島市、珠洲市、能登町で多数の住宅が全壊。七尾市では129棟が全壊するなど、県内でこれまでに少なくとも全壊・半壊、あわせて213棟以上が確認されていますが、被害の全貌はまだわかっていません。
そして、ライフラインへの影響も続いています。輪島市や七尾市、能登町など、4日朝の時点で14の市と町の8万戸以上で断水が続いていて、給水車による給水活動が行われています。
北陸電力によると、午後4時30分時点で約2万9100戸で停電が発生しています。この停電などの影響でNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの大手通信キャリア4社では、石川県を中心とする一部エリアで通信サービスが利用できない、または利用しづらい状況が発生しているということです。
さらに宅配便などにも影響が出ています。ヤマト運輸は石川県と富山県の一部、佐川急便も石川県の一部で荷物の集配を停止しています。そのほか、北陸の海沿いを中心に集配に遅れが出ているということです。
また郵便ですが、日本郵便では輪島市や珠洲市、能登町など7の市と町のすべての郵便局で窓口業務を休止しているほか、全国から石川県内宛ての荷物の引き受けを停止しています。
4日午前9時半時点で石川県では3万4000人以上の方が避難生活を続けていて、輪島市や珠洲市などで水や食料、衛生用品のほか、消毒薬、おむつ、マスク、仮設トイレ、ほ乳瓶などが不足しているということです。