台風7号、16日に関東直撃か…お盆休みUターンに影響が 地震や台風重なり…海の家は
台風7号は発達しながらゆっくり北上中で、16日、関東地方に直撃するおそれがあり、厳重な警戒が必要です。
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最大9連休となることしのお盆休み。神奈川県の人気海水浴場“サザンビーチ”では、海に入ったり、バーベキューをしたり、夏の海を満喫する人たちの姿がありました。
ただ…
茅ヶ崎市出身の人
「天気がよくて本当に最高です。人も少ないし」
──人少ないですか?
茅ヶ崎市出身の人
「少ないです。テント張れないくらい、混むかなって思ったけど。泳げない感じ、人が多すぎて座る場所もないイメージだったけど、ビックリするくらいすいている」
横浜市から来た人
「思ったより人が少ない。去年はもっといっぱいいたと思う」
例年、海水浴シーズンは多くの観光客でにぎわう湘南のビーチですが…
記者
「江の島の(近くの)ビーチは人が少ないです。パラソルや泳いでいる人も少ないです」
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県内のどこの海岸も、混雑が見られず。海の家を取材させてもらうと…
海の家「石田屋」 スタッフ
「普段だったら、もうちょっとこの辺にいるんですけど、今お盆の時期でこの人数は少ないですね。いろんなのが重なって、暑さと台風と地震と…」
連日の暑さに加え、備える地震。さらに、近づく台風7号。
海水温が高いため、発達しながら列島へと迫っています。現在は小笠原諸島付近を北上していますが、その後、勢力をさらに強めながら伊豆諸島へ。16日の金曜日には暴風域を伴いながら、関東地方に最も接近する見込みとなっているのです。
海の家「石田屋」 オーナー
「金曜日はクローズすると思うけど。屋根が飛ばないように補強してもらう。あと雨漏り、先ほど大工には連絡した」
お盆の“稼ぎどき”を直撃する台風。時速20キロと自転車並みのノロノロスピードで進むため、接近前から関東では大雨が長引きますが、今回、特に警戒が必要なのは「暴風」です。
あさって(16日)関東の沿岸では、最大瞬間風速60メートルが予想されていて、2018年に関西などを襲った台風21号のように、走行中のトラックが横転したり、住宅が倒壊したりする暴風が吹き荒れるおそれがあるのです。
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今回の台風ですでに影響を受けているのが千葉県館山市にあるホテルです。
館山リゾートホテル 飯田貴支配人
「これ12日(おととい)くらいからきた。15日(あす)16日(あさって)のキャンセルの通知。今の段階で50件以上」
元々地震の影響でキャンセルがあった上、台風7号発生後、宿泊のキャンセルがさらに増えたといいます。
館山リゾートホテル 飯田貴支配人
「今年はやっと普通の平常の夏が過ごせるかなと思ったけど、台風がこれだけ勢力が強いものがくるって心配されてしまう」
支配人が思い返すのは、2019年、千葉市に上陸し、最大瞬間風速57.5メートルを記録した「台風15号」。ゴルフ練習場のネットが倒壊し、特に房総エリアでは多くの住宅の屋根が飛ばされる被害が相次ぎました。
館山市にあるこのホテルも、玄関や客室などが暴風による大きな被害を受け、1か月の休業を余儀なくされたのです。
館山リゾートホテル 飯田貴支配人
「もう怖いですね。いろいろ準備はしている。その時の経験を踏まえて。ただそれ以上のものがきてしまうと、もう準備どころか被害の大きさがわからない」
台風7号により、お盆休みの後半で交通にも大きな影響が。東海道新幹線や関東エリアなどの在来線は16日から17日にかけて運転見合わせを行う可能性があると発表されています。(※14日午後6時時点)
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すでに予定を変更した人もいます。14日、大阪から来たという家族は…
大阪から旅行に来た人(JR東京駅、午後3時ごろ)
「(埼玉県)大宮の鉄道博物館に、この子が行きたいって。16日(金)の午後に帰る予定だったけど、あしたの午後に変えた」「ホテルも今からキャンセル入れる」
交通情報を確認しつつ暴風や大雨などへの早めの備えが必要です。
(8月14日午後6時ごろ放送『news every.』より)