「ノーウェアランサム」による被害を確認 警察庁がことし上半期のサイバー犯罪などの情勢を公開
警察庁はことし上半期のサイバー犯罪やサイバー攻撃の情勢を公開しました。「ノーウェアランサム」と名付けたサイバー攻撃による被害が新たに確認されたとしています。
警察庁が公開したことし上半期のサイバー犯罪やサイバー攻撃の情勢によりますと、企業のパソコンなどに侵入して機密データを暗号化し、復元する対価として金銭などを要求するプログラム「ランサムウェア」による被害は103件確認されたほか、データを暗号化することなく盗み出したうえ対価を要求する手口が新たに6件確認されたということです。警察庁はこの手口を「ノーウェアランサム」と名付けて注意を呼びかけています。
またネット上には殺人や強盗の勧誘などの違法情報が多数存在していて、こうした情報の通報を受け付けるインターネット・ホットラインセンターではことし2月中旬から6月までに重要犯罪につながる情報を172件分析したということです。そのなかでサイト管理者に削除を依頼した情報の52パーセントが削除されたということです。警察庁はこうした違法情報についても取り締まりを強化しています。