両陛下“思い出”のオックスフォード訪問へ ともに留学の地【中継】
28日で天皇皇后両陛下のイギリス訪問最終日になりました。両陛下はこれから、かつての留学先、オックスフォードを訪問されます。現地から中継です。
こちらは28日午前8時過ぎです。両陛下が到着されるまでまだ3時間ほどあるため、街はまだ静かです。先ほど、お話をうかがったカフェの店主は「オックスフォードに戻ってきてくださってとてもうれしい。きょう、また素晴らしい思い出をつくっていってほしい」と話していました。
オックスフォードは天皇陛下と皇后さまがそれぞれ学ばれた、思い出深い場所です。天皇陛下は学業に打ち込まれながら、同時に、寮で友人と過ごしたり、街で買い物をしたりするなど「普通の時間」を過ごすことを大切にされました。
オックスフォード大学には学生寮がついた36のコレッジがあって、お2人が暮らした寮をそれぞれ取材させていただきましたが、広い食堂で陛下もセルフサービスで食事をとられていて、留学時代の思い出をまとめた本には、そこで多くの友人に出会ったと書かれています。
地元紙は今回のご訪問について、「両陛下にとって、人生で最も自由で、おそらく最も幸せだった国への個人的かつ感情的な巡礼でもある」と書いています。学生たちは皆、自分の所属するコレッジに誇りを持っていて、土産物店でも、コレッジごとのTシャツやマグカップを揃えています。陛下もマートンコレッジのグッズを部屋に飾られていました。
オックスフォードには当時、陛下が通われたパブや衣料品店などもいまだに残っていて、28日は町を挙げて両陛下の来訪を歓迎しているといった感じです。
出発前、「市内の散策を心待ちにしている」と語られていた両陛下にとって、青春の日々を過ごしたオックスフォードへのご訪問は特別なものになるに違いありません。