東京で「桜」が見頃 “桜特需”期待も…週末の雨予報に“嘆き”の声
東京では桜が満開となり見頃を迎えていますが、週末はあいにくの雨予報です。行動制限が緩和されて“桜特需”を期待する人たちからは、嘆きの声が聞かれました。また、週末は“花冷え”の寒さとなる予想のため、つぼみが開くのが少しでも遅れてほしいと、“淡い期待”を寄せる人もいました。
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桜前線は、早くも東北まで北上しています。24日、福島市では平年より14日早い「ソメイヨシノ」の開花が発表されました。これは観測史上、最も早い記録です。
東京では22日、全国トップで桜の満開が発表されましたが、品川区の「かむろ坂」でも、いつもより早く“桜のトンネル”が見頃を迎えています。そして26日には、コロナ禍で中止していた“地元の春の一大イベント”さくらまつりが4年ぶりに復活するということです。しかし、24日、地面には無残に散らばる桜の花びらがありました。23日から24日にかけての雨と風で、桜の花びらがところどころで散ってしまったというのです。
その上、無情にも…25日と、さくらまつり本番の26日が、再び雨の予報となっているのです。
かむろ坂さくらまつり実行委員会・実行委員長 石川宙さん
「(週末)雨が降ってしまうと、桜が散ってしまうので…」
4年ぶりの開催ということで、地元の企業から多くの協力を得て既に準備を進めているため、雨天決行の覚悟ですが――
かむろ坂さくらまつり実行委員会・実行委員長 石川宙さん
「(雨対策は)正直そんなにできていないので、雨は降らないでほしいなと思っています」
行動制限が緩和されて、“桜特需”が期待されていましたが、結果として記録的な“早咲き”が、あだとなってしまったのです。
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そして、週末の雨予報に“絶望”を感じていたのが、こちらも4年ぶり、都内屈指の桜の名所・目黒川沿いで、来月1日と2日に開催予定の「目黒イーストエリア・桜まつり」です。
目黒イーストエリア 商店街連合会 藤森昇会長
「あした、あさっての土日で満開に近くなると思います。心臓によくないです」
15日には、まだ数輪ほどしか咲いていませんでしたが、24日は、祭りが行われるエリア一帯が早くも満開状態になっていました。
週末の雨予報で、どれだけの桜が来月1日と2日の祭り本番まで生き残ってくれるかと不安に感じているのです。
一方で、週末の雨予報に淡い期待もしています。
目黒イーストエリア 商店街連合会 藤森昇会長
「(雨で)気温が下がることが1番願っています。桜が少しでも残ってくれることを祈っています」
週末は24日よりも10℃以上気温がダウンし、“花冷え”の寒さとなる予想です。この寒さで、つぼみが開くのが少しでも遅れてほしいと願っているということです。