諏訪之瀬島「噴火警戒レベル2」に引き下げ 鹿児島県トカラ列島
気象庁は噴火活動が続く鹿児島県トカラ列島の諏訪之瀬島について、活動に低下傾向がみられることから噴火警戒レベルを3から2に引き下げました。
気象庁によりますと、鹿児島県トカラ列島にある諏訪之瀬島の御岳火口では2020年10月から活発な噴火活動が続いています。
去年の夏頃からは噴煙の高さが3000メートルを超える噴火が時々発生していたほか、今年4月2日には大きな噴石が火口中心から最大およそ900メートルまで飛散する噴火が発生しました。
しかし、その後は爆発的な噴火も減少していて噴火活動が低下傾向にあるということです。
このため気象庁は、火口中心から1キロを超える範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低下したと考えられることから5段階の噴火警戒レベルを、入山規制を示すレベル3から火口周辺規制の2に引き下げました。
諏訪之瀬島の噴火警戒レベルが2となるのは去年9月以来、およそ10か月ぶりです。
しかし、現在も噴火活動が続いていることから、気象庁は御岳火口中心からおおむね1キロの範囲では噴火による大きな噴石の飛散に警戒し、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠くまで風に流されて降るおそれがあるため注意するよう呼びかけています。