原発避難者訴訟“国の責任”最高裁 きょう初判断
福島第一原発の事故をめぐり、全国各地に避難した住民らが国に損害賠償を求めた4つの集団訴訟で、最高裁は17日、初めて国の責任について判断を示します。最高裁前から中継です。
判決は17日午後2時半から言い渡されますが、全国各地から多くの原告が最高裁に向かっています。
福島第一原発の事故をめぐっては、避難した住民らが国に対して損害賠償などを求めて全国で裁判を起こしていますが、このうち、福島、千葉、愛媛、群馬の4つの集団訴訟について、最高裁は17日、判決を言い渡します。
4つの訴訟ではこれまで、3つの高裁が国の責任を認めた一方、残る1つでは認められず、判断が分かれていました。
最高裁は原発事故をめぐる国の責任について、17日に初めて、統一的な判断を示します。判決を前に、福島から最高裁に向かう原告の女性が、今の心境を語りました。
深谷敬子さん(77)「11年の時間といったらすごいですよね。11年も避難者はみんな(時間を)無駄にしてきたことになるんですよね。それを思うと本当にこの裁判は勝たなくちゃいけないと思いましたね」
17日午後の判決は今、全国で行われているほかのおよそ30件の同様の裁判にも影響を与える可能性があり、最高裁の判断が注目されます。