【解説】今からできる台風への「備え」 下水の逆流を防ぐ「水のう」を活用しよう
都市部ではたびたび起きることですが、大雨で急に水位が上がると、下水管が満水の状態となって下水が逆流することがあります。すると、トイレや風呂場の排水口などから水が噴き出し、家の中に下水が流れ出てしまうことに…。
この下水の逆流を食い止めたるための対策として、各自治体などが紹介しているのが「水のう」です。
台風対策として今からでもできる“備え”、今回は「汚水の逆流に注意」というポイントで、日本テレビ・調査報道班の小野高弘解説委員が「水のう」の作り方・使い方を詳しく解説します。
トイレや風呂場の排水口などから、下水が家の中に逆流してしまうのをなんとか食い止めたい…そのための対策として活用できるのが「水のう」です。
土のうはよく知られていますが、「水のう」は土ではなくて「水」を入れます。作ったものを持ってみると…かなりの重さです。腰を痛めないように注意してください。
警視庁の災害対策課が紹介している作り方では、つくりのしっかりした大きめの袋、たとえば45リットルのゴミ袋などを二重三重に重ねて、その中に「水」を半分くらい入れ、口を固く結びます。
そして、作った「水のう」をどこに置くかというと、風呂の排水口の上に置く、トイレなら便器をふさぐように置く。これで、逆流対策になるそうです。
また、家の周りが浸水して水が入ってくるおそれがある時も、「水のう」を玄関の前などに敷き詰めて隙間なく並べておくと、浸水を軽減できる可能性もあるといえます。
使用後は、ハサミなどで袋を破れば、そのままお風呂やトイレに水を流せますし、断水などがあった場合、飲み水にはならないものの、トイレを流すなど生活用水などに活用できます。
ぜひ「水のう」をうまく活用してみてください。