生理に理解を…男子生徒も一緒にワークショップ 手に取りやすい“サニタリー用品”開発も【国際女性デー】
「開け方わかる?」
「まってまじでわかんない、あってる?」
男子生徒が手に取っているのは女性が生理の際に使う“サニタリー用品”。
高校生
「じめってしてる感じ。ずっとこれが下についてると思うといやな感じ。運動したくなくなっちゃうもんね」
神奈川県の中高一貫校で今週、生徒たちが生理について考えるワークショップが行われました。
開催したのは須藤紫音さん(45)。「ココロにもカラダにも優しい」サニタリー用品を開発しています。
サニタリー用品を開発 須藤紫音さん(45)
「月経は女性の体をもった人におこるけど、男性の性をもった人とも一緒に考えていかないといけない問題」
参加した男子生徒から聞かれたのは、自身が生理にならないからこその疑問でした。
中学生
「生理で無性にイライラしているとか男子にはわからないので、そのときにどう(女性と)向き合ったらいいか教えてください」
サニタリー用品を開発 須藤紫音さん(45)
「(生理について)知っていると知らないでは、声のかけ方や想像力が全然違う。コミュニケーションができていると、女性も話しやすい、男性も話しやすい」
ワークショップ後、生徒たちからは…
高校生
「(母親が)イライラしているのを見たりするけど、それが生理とかが理由って思わないで、今日、機嫌悪いなとしか思ってなかった。どういう考えをしながら生活したり、周りを見た方がいいのか勉強できた」
高校生
「男の人が理解深めてくれることで、生理いやだなとかいう気持ちも少しは減るのかなって」
◇
男女問わず、理解を深めたいという須藤さん。そのワケは─。
サニタリー用品を開発 須藤紫音さん(45)
「本来(生理は)体の生理現象なので隠したりすることではないと思っていて、隠されてしまうものだというところで、女性側も隠さないといけないのかな、という意識が自然と発生してしまう」
須藤さんの会社が作った、サニタリー用品。“新しいあり方”をコンセプトにしています。
「news zero」スタッフ
「かわいい、お菓子みたい」
須藤さん
「みなさん何が入ってるんだろうって、手に取ってもらえるケースが多い」
デザインにはたくさんの工夫が。
須藤さん
「ピンクの色合いだけでなく、グリーンなどいろんな人が手に取りやすいことを意識して、(男性が)『これだったら僕、彼女にプレゼントできます』って、買っていってくださったり」
男性のパートナーも買いやすい、隠さなくてもバッグに入れやすいということを考えて作ったデザイン。また、トランスジェンダーの人からの「フラットなものであれば買いやすい」といった声も取り入れたといいます。
須藤さん
「手に取りづらいものだと話題すら敬遠してしまう。まずは(話題の)きっかけ作りに、私たちの製品がなればいいなと」
毎月のようにあるからこそ、少しでも心地よいものに変えたいという須藤さん。
須藤さん
「月経っていうのは女性の人生の半分、約40年間をしめて関わってくる。女性自身の価値観も少しずつ変えながら、世の中にとっていい形にもっていきたい」
※3月8日(土)午前0時(金曜深夜)放送 『news zero』より