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“巨大地震注意”呼びかけ終了 「備え再確認」で分かったことは・・・ 愛知・岡崎市では避難所運営に課題

2024年8月15日 19:18
“巨大地震注意”呼びかけ終了 「備え再確認」で分かったことは・・・ 愛知・岡崎市では避難所運営に課題

8月15日午後5時、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」の呼びかけ終了が発表されました。

松村防災担当相:
「地震活動や地殻変動に特段な変化が観測されなかったことから、特別な注意の呼びかけについては先ほど午後5時をもって終了しました」

地震へ備えを見直す機会となったこの1週間。

24時間体制で業務に当たっていた三重県・尾鷲市では呼びかけの終了を市民に無線で知らせました。

防災危機管理課主事 久保将太さん:
「この制度の運用開始から、臨時情報の発表が初めてだったので、安心したという気持ちが一番大きいです。引き続き気を緩めずに情報収集と地震津波対策に努めていきたい」
一方、愛知県・岡崎市では20か所の自主避難所を開設したそうですが・・・。

岡崎市防災課主査 池亀直幹さん:
「18か所を途中で閉鎖したという形になります」

20か所のうち2か所は14日まで開設していた一方、残りの18か所はわずか2日間で閉鎖したといいます。

そのわけは、「暑さ」。

閉鎖された避難所はいずれもエアコンなどが設置されていませんでした。

岡崎市防災課主査 池亀さん:
「スポットクーラーや扇風機を利用して対策を練っていて、扉の開放などもやっていただいておりましたがそれでも暑いと」

想定を超える暑さに事前に準備していた対策では不十分であることが今回判明したと言います。

岡崎市防災課主査 池亀さん:
「1名2名であれば暑さをしのげるという考えはもちろんあるんですけど、避難者が来たことを想定すると、なかなか対応がしきれないところで熱中症のリスクがあると判断しています」

岡崎市では、今後、季節に適した避難所の備品や指針の見直しを進めるということです。

気象庁などは15日午後の会見で、そもそも南海トラフの大規模地震は、30年以内に70~80%の確率で発生するとされていて、これは明日からも変わらず、過去には最初の地震から1週間以上経過した後に大規模地震が発生した事例もあります。

ハザードマップの確認や備蓄品が足りているかなど再確認を続けるのが大切です。

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