暖冬で野菜がお値打ちに! 困惑するほど野菜が大きく育つ一方…冬野菜の需要は低下!?
19日、名古屋の最低気温は12.5度と4月下旬並みの暖かさとなりました。この暖冬により、スーパーの野菜がお値打ちになっているようです。
ぽかぽか陽気で大きく育った野菜 温室の暖房代は昨年の3分の1以下に
18日、家族連れで賑わっていたのは、野菜の収穫体験ができる愛知県碧南市の「あおいパーク」。2月とは思えない暖かさに、訪れていた人たちは、「(収穫体験)やってても全然寒いみたいな感じではないので」「すぐに上着いらなくなったので、もう今こんな感じです。ぽかぽかです。暖かい方が動きやすいですね」と話していました。
この施設では、今週から来週にかけて大根やキャベツ、ニンジンなどが収穫できるのですが、収穫したニンジンは、なんと顔と同じ長さ! キャベツは顔が隠れてしまうほど大きなサイズです。
前浜川口農業活性化組合 髙松鉄実組合長:
「次の週になったらキャベツは全部はぜちゃう(割れる)。(大きすぎて規格外で)商品で売ろうとするとお金にならん」
暖冬の影響で例年よりも半月ほど早く野菜が成長。しかも、大きく育ちすぎているといいます。
暖冬の恩恵を受けているところもありました。あおいパーク内の温室は、13℃から30℃に保たないといけないため、冬場は通常ボイラーをたかないといけないのですが、この日はボイラーが止まっていました。ボイラーを使わなければ重油も減らないので、去年と比べると暖房代が3分の1以下に抑えられているといいます。
出荷量が増えて野菜がお値打ちなのに…冬野菜の需要は低下!?
名古屋市内のスーパー「タチヤみなと店」では、野菜が割安になっていました。吉田有輝店長によると、白菜や大根は2~3割ほど安くなっているそうです。この日も白菜1玉216円、キャベツ1玉108円、大根1本108円で販売されていました。
暖冬などの影響で野菜の出荷量が増え、たくさん市場に出回っているということです。安さの理由は、他にもありました。暖かいためか鍋料理などをする人が少なく、冬野菜の需要が低下しているそうなのです。
タチヤみなと店 吉田有輝店長:
「使うのがもしかしたら大変かもしれないですけど、なんとか頑張って料理して使ってください。お買い得なので」
せっかくお買い得になっている冬野菜。食べ方を工夫して楽しんでみるのもいいかもしれません。