不正に入手したキャッシュカードで、現金を引き出し盗んだとして、名古屋市に住む25歳の女が逮捕されました。今回の捜査は、秋田県警からの依頼で行われていて、他県警からの依頼で、特殊詐欺などの捜査にあたる「連合捜査係」による逮捕は、愛知県警では初めてだということです。

窃盗の疑いで逮捕されたのは、南区に住む、無職の名倉小晴容疑者（25）です。

警察によりますと、名倉容疑者は、不正に入手したキャッシュカードを使い、6月4日、南区の店舗に設置されたATMで、現金約40万円を引き出し、盗んだ疑いがもたれています。

現金は、秋田県に住む50代の女性から振り込まれたもので、女性は名倉容疑者の仲間とみられる人物から、融資を行うという内容のメッセージを受け取り、融資に対する保証金などとして、総額約150万円を複数の口座に振り込んでいたということです。

愛知県警では、今年4月から他県警と連携して、特殊詐欺の捜査にあたる「連合捜査係」を新たに設置していて、今回の捜査は秋田県警からの依頼で行われました。

他県警からの依頼を受け、愛知県警の「連合捜査係」が容疑者を逮捕したのは初めてです。

名倉容疑者は、SNSで、いわゆる闇バイトに応募したとみられていて、調べに対し「他人のカードを使って現金を引き出したのは間違いありません」と容疑を認めているということです。

名倉容疑者は、同様の犯行を繰り返していたとみられていて、警察が組織の実態解明を進めています。