名古屋・中区のマンションから男性遺体見つかった事件 元ホストの被告に無罪判決 名古屋地裁
おととし、名古屋市中区にあるマンションの一室から男性の遺体が見つかった事件で、死体遺棄の罪に問われている元ホストの被告に17日、無罪判決が言い渡されました。
この事件は、おととし11月、中区新栄のマンションで部屋のクローゼットからブランド買い取り店店長の阿部光一さん(当時42)の遺体が見つかったものです。
その後、阿部さんの知人内田明日香被告(31)が、阿部さんを殺害し金品を奪った強盗殺人と死体遺棄の疑いで逮捕・起訴されました。
また、この事件では内田被告が通っていたホストクラブで働いていた小山直己被告(24)が死体遺棄の共犯の疑いで逮捕・起訴されました。
裁判では、小山被告と一緒に遺体をクローゼットに隠したと話す内田被告に対し、小山被告は一切関わっていないと供述するなど2人の主張が対立していました。
17日開かれた小山被告の判決公判で、名古屋地裁の大村陽一裁判長は「内田被告の供述の信用性には合理的な疑いが残る」などとして無罪を言い渡しました。
これまでの裁判で弁護側は内田被告の証言から、遺体を移動させた時の再現を行い、家具の配置などから証言通りの移動が不可能で内田被告の証言は信用できないとするなど一貫して無罪を主張していました。
判決を受け、名古屋地検は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントしています。