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「死ねばよかった」と語る被災者も 長引く避難所生活で高まる「心のケア」の必要性 全国から精神医療チーム「DPAT」派遣

2024年1月10日 17:40
「死ねばよかった」と語る被災者も 長引く避難所生活で高まる「心のケア」の必要性 全国から精神医療チーム「DPAT」派遣
全国から派遣されたDPAT

能登半島地震の発生から9日め。被災地では新たな課題が出てきていました。避難所などでの生活が続く中でストレスが重なり、中には「生きていたらあかん」と口にする人も。心のケアの必要性が高まっています。

そんな人々をケアするため、全国から精神医療のチーム「DPAT(ディーパット)」が派遣されています。被災した人たちの診察や心のケアなどを中心に行うチームで、取材した穴水町には愛知県、福井県、新潟県からそれぞれ1隊ずつ、合計3隊が派遣されていました。

この日、被災者の元を訪れたチームが聞いたのは…。

福井県のDPAT隊員:
「(高齢の被災者が)『わしらみたいに世の中の役に立たない者が生きていたらあかんやろ』ということをおっしゃったので、そうじゃないんやという話をした」

近隣の住民が多く亡くなっているのを見て「わしが死ねばよかった」と語る被災者も。心のケアが必要な人がどれほどいるのか、DPATの隊員たちが避難所などを回って情報を集めていきます。

愛知県精神医療センター 平澤克己副院長:
「地域の医療資源とか行政とか関係者を巻き込んで被災者の方の支援が全員に行き届くように仕組みを作るのが役割」

いつまで続くか分からない避難生活に募るストレス。今後ますます心のケアの必要性が高まっていきそうです。

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