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警察官が熱いバトル!? 通報から検挙までの速さ競う「無線通話技能競技会」 愛知県警の頂点に輝いたのは…?

2024年7月3日 10:44
警察官が熱いバトル!? 通報から検挙までの速さ競う「無線通話技能競技会」 愛知県警の頂点に輝いたのは…?
無線で情報を伝達する警察官

「中央から駅前、重要事件に発展する可能性考慮。至急現場臨場せよ」
「青葉1丁目内から出向する。所要3分どうぞ」

緊張感の漂う警察無線…かと思いきや、指示を受けた警察官は、なぜか会議室にいました。しかも、多くの警察官がその様子を見守っています。

実はこれ、通報から犯人検挙までの速さなどを競う「無線通話技能競技会」なのです。49の所属から、それぞれ代表2名が参加。各警察署は優勝を目指して技能向上に努めていて、会場には多くの関係者が詰めかける注目度の高い大会です。

6月27日、愛知県警本部では予選を勝ち抜いた6組が本戦を競う、警察同士のバトルが繰り広げられていました。

この競技は、実際の通報を想定して行われます。今回の想定は、自動車を盗もうとした男が住民に見つかり、押し倒して逃走したという強盗未遂事件。現場で聴取を行う警察官担当と、署内で現場の警察官に指揮指令する担当が、別の部屋にわかれて無線でやりとりし、制限時間内で犯人の検挙を目指します。

警察官「犯人は既に逃げていきましたか?」
被害者「逃げられちゃいました」
警察官「至急至急。男1名、日本人、三十代半ば、175センチくらい、体格がっちり」

現場は必要な情報を聞き取り、速く正確に指令担当に伝達。指令担当はその情報をもとに、現場を適切に指揮できるかを評価されます。

本戦に出場した自動車警ら隊の加藤巡査部長と山内巡査ペア。女性ペアで優勝すれば県警史上初です。

自動車警ら隊 加藤里奈巡査部長:
「お待たせしました、中央警察署地域課・加藤です。事件ですか? 事故ですか?」

通報を受け、山内巡査が聞き取りをしますが…。

自動車警ら隊 山内水晶巡査:
「発生10時53分ごろ、現状…通報に同じ、当画像は…訂正、使用車両の画像である…訂正、車両である」

緊張からか言葉が詰まる場面も。しかし、徐々にスムーズになっていき、犯人を追い詰めていきます。そして、制限時間を残し、無事犯人の検挙に至りました。

競技後は緊張が解けたのか、2人とも明るい笑顔に。山内巡査はかなり緊張していたのか「何からやればいいか、頭が真っ白になりました。全部できなかったです」と、悔しそうな表情を浮かべます。そんな山内巡査を励ます加藤巡査部長。果たして結果は…?

優勝したのは西警察署。自動車警ら隊は残念ながら第4位となりました。

自動車警ら隊 山内水晶巡査:
「実力不足です」

自動車警ら隊 加藤里奈巡査部長:
「悔しいですけど、今回訓練したことを生かして、悪いやつを捕まえたいと思います」

今年9月末ごろには全国大会あり、今回の大会でいい結果を残したり、伸びしろを評価された人が選抜されて、愛知県警代表として出場するということです。

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