浜岡原発1・2号機の廃炉作業の完了 当初の計画より6年遅れると発表 中部電力
中部電力は、静岡県御前崎市にある浜岡原子力発電所1・2号機の廃炉作業の完了が当初の計画より6年遅れると発表しました。
中部電力は、静岡県御前崎市にある浜岡原子力発電所で、5つの原子炉があるうちの1・2号機について耐震力を上げるための工事費増加が予想されたことから、2009年に運転を終了し、廃炉作業を進めています。
廃炉が決まっている他の原発の先行事例としても注目されていますが、14日、中部電力は原子炉などの解体・撤去作業の期間を当初の計画の6年間から12年間に変更すると発表しました。これに伴い、廃炉の完了予定が2036年度から2042年度に6年遅れるということです。
1・2号機の原子炉の解体工事は、並行して実施する計画でしたが、先に2号機の工事を行った後で1号機にとりかかる工程に見直したためです。
2号機の原子炉の解体で得たノウハウを1号機の解体に活用することで、より安全で効率的に解体できるとしています。原子炉の解体工事は、2024年度に着手する予定です。
廃炉作業の費用の総額は、約840億円で発生する廃棄物約45万トンを撤去し2042年度までに更地にするとしています。