毎年恒例・熱田神宮「初えびす」 深夜の熱田神宮に人が殺到! 45年連続「一番札」 畳店の願い
初詣のピークを過ぎた熱田神宮。4日午後9時ごろ、人出はまばらでしたが11時を過ぎると境内は多くの人だかりが。警察も出動し厳戒態勢です。そして日付が1月5日に変わった瞬間。建物に人が殺到。名古屋で多くの人が求めるもの、一体、なんでしょうか。
5日午前0時。名古屋市の熱田神宮に集まった多くの人たち。
お札を手にして買い求めているのは、商売繁盛や家内安全などのご利益があるとされる縁起物。
毎年1月5日開催の熱田神宮「初えびす」です。
時をさかのぼること3時間前、そこには既に縁起物を求めてつめかける人たちの姿。特に狙っている物は、今年最初にご祈祷された特にご利益があるとされる「一番札」。商売繁盛の「あきないえびす」などがあります。
こちらの男性は。
伊藤裕司さん:
「今年で45年目」
なんと!44年連続、毎年家族で「一番札」を手に入れているという伊藤裕司さん61歳。
南区で今年、創業70年となる畳店を営んでいます。
長男の伊藤貴大さん:
「暗いニュースが多いので畳屋風情がなんですけど、頑張っている姿を見せられたらなって思います」
そして午前0時、
多くの人が福を呼び寄せる「一番札」や熊手を求めます。参拝客で神社は大混雑。
御利益のあるありがたい「初えびす」。ケガの無いように警察官も出動して参拝客を安全に誘導します。見事一番札を手にした人たちは。
一番札を入手した人:
「いっぱい仕事できますように」「今年も一年よろしくお願いします」「良い一年にするぞ商売繁盛頑張りまーす!」
畳店の伊藤さんは。
畳店経営 伊藤裕司さん:
「商いとはたらきえびす。商売が繁盛するのと健康に働けますようにって一年間」
無事、今年も一番札を手に入れることができました。
一番札の中には商売繁盛の神様である恵比寿様と大黒様が書かれた墨絵が入っています。
これは古くより伝わる熱田神宮独特の絵で飾る向きも南向きか東向きがよいとされています。
創業以来、70年ずっと初えびすで一番札を買い続けてきた伊藤さん一家。今年も商売繁盛を願い神棚へ供えました。
畳店経営 伊藤さん:
「僕たちの中ではこれからお正月なんですよ。これが終わるまでは正月が来た気になってないというか。これをおまつりさせていただいて、初めてやっと安堵できる」
45回目の「一番札」。今年、特に願うのは去年生まれた孫の煌馬ちゃんの健やかな成長です。
畳店経営 伊藤さん:
「やっぱりその子たちの分まで健康で幸せに暮らせていけるように、頑張っていきたいと思って。なおかつ商売繁盛してみんなに喜んでもらいたいってことかな」