五感で受け止める立体ゼリー カブトムシの幼虫やさなぎをリアルに手作り 名古屋・名糖産業

カブトムシをもっと五感で感じてほしい―。
昨年3月にはカブトムシの幼虫をリアルに再現できる「幼虫3Dゼリー」(税抜き価格200円)を発売しており、今回のさなぎゼリーはそれに続く第2弾になります。
この商品には、発案した企画担当者が小学生の時に抱いていたカブトムシへの思いが余すところなく詰め込まれています。
彼が2023年6月ごろに企画を発案するにあたり、記憶によみがえったのはカブトムシが好きだった小学生当時。
海外の先住民の人々がおいしそうに虫の幼虫を食べている場面をテレビ番組で見て、カブトムシの幼虫もおいしいのだろうか、と気がかりになりました。
その当時にかなわなかった思いを、多くの人々が疑似体験できるようにしたいと商品化に至りました。
そのため、商品の開発には特にリアルさにこだわり、本物のカブトムシの幼虫の大きさと重さ、頭幅に合わせて試作を繰り返しています。
その結果、購入者が口にする際には、直径約5センチの大きさの幼虫が、約35グラムの重さとなるように設計されています。
商品のゼリーは自分で手作りする仕様となっており、トレーで水と粉末をかき混ぜた材料を、幼虫をかたどったトレーに注ぎ入れて、冷蔵庫で約20分以上冷やして固めます。
幼虫の白い部分はヨーグルトソーダ味、茶色の部分はコーラ味となっています。
材料を注ぎ入れる順番や分量を変えるなど、作り方によって幼虫の姿のリアルさをより追求できるようになっています。
一方、今年3月に続編として発売されたさなぎゼリーは、全長約7センチ、重さ約25グラム。さなぎの茶色の部分はコーラ味、白色はレモンソーダ味で、作り方は幼虫の場合と同様です。
企画の担当者は「(完成した幼虫やさなぎを)手に取って、五感で感じることで生まれる発見や、新たなコミュニケーションのきっかけになってほしい」と話しています。
幼虫ゼリーの開発当初、昆虫のリアルな形態を再現しているので「食品として大丈夫か?」との声が社内で多く上がりましたが、いざ発売してみると好評で続編のさなぎゼリーの発売に至ったということです。