12日未明、愛媛県松山市の中心部で土砂崩れが発生しました。少なくとも住宅1棟が押しつぶされ、3人が行方不明となっています。現場の上空から中継です。

土砂崩れは商店街や官公庁が集まる松山市の中心部で発生しました。松山のシンボル、松山城の天守閣のすぐそばにブルーシートがかけられています。そこを起点として北東側の住宅街に大量の土砂が流れ込みました。

発生から12時間ほどとなりますが、土砂で埋もれてしまった住宅の周辺を中心に土砂やその上を覆う木々の撤去作業が続けられています。

民家の1階部分は土砂に埋まり、2階部分には木が突き刺さっているのが確認できます。

消防によりますと12日午前3時50分ごろ、現場近くの住民から「土砂が崩れてマンションや家に覆いかぶさっている」と通報があったということです。

少なくとも木造民家1棟が押しつぶされ、この家の住人とみられる90代の男性と80代の女性、40代の男性のあわせて3人が行方不明となっています。

ケガ人は確認されていません。

現場では、複数の住宅に土砂が流れ込むなど、広範囲で被害が出ています。

住宅のすぐそばにはマンションがあり、その1階部分にも大木や土砂が流れ込んでいるのが確認できます。立体駐車場も土砂に押しつぶされているのが分かります。

土砂が流れ込んだ付近のマンションの住民は、「1回目に雷が落ちるようなバリバリという音がして、覗くと隣の家がつぶれていた。10分後に小規模、そのあとすぐに中規模なものとあわせて3回土砂崩れが起きた」と話していました。

松山市では10日の降り始め以降、平年の1か月分に相当する213ミリの雨が観測されていて、松山市は清水地区に警戒レベルで最も高いレベル5の緊急安全確保を発令しています。