天皇皇后両陛下イギリス訪問 宮内庁長官振り返る「未来に向かったご訪問」
宮内庁長官は4日、定例会見で、天皇皇后両陛下のイギリス訪問について、「日本の英国の長い歴史を踏まえた上で、未来に向かった良好な関係を続けていくご訪問だった」と振り返りました。
西村泰彦宮内庁長官は、4日に行われた定例会見の中で、6月22日から29日までの天皇皇后両陛下のイギリス公式訪問を振り返りました。
その中で、長官は2020年に招待があった後、新型コロナウイルスの感染拡大があって延期となり、今年に入ってからはチャールズ国王の健康状態やイギリスの解散・総選挙などにより「実現が危ぶまれた状況下であった」と明かし、「無事に終わって安堵している」と所感を述べました。
最も心に残ったこととして、国王夫妻の「心温まるおもてなし」を挙げ、チャールズ国王と天皇陛下の親密な関係について、「まさに兄弟のような関係を感じ取ることができた」と振り返りました。そして、「様々な訪問先で日英の良好な関係を改めて実感することができた」と感想を述べ、「日本の英国の長い歴史を踏まえた上で、今後さらに未来に向かった良好な関係を続けていくご訪問であったと思う」と総括しました。
また、ことし4月から始めた宮内庁のインスタグラムでイギリス訪問の様子を随時公開したことについては、「今回非常に重要なご訪問ということで、できるだけタイムリーに広報したいということで、広報室からも1人職員が行って、カメラマンとして活躍してもらったが、大変いい広報ができたのではないか」との認識を示しました。