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“給食強要”のこども園が保護者説明会を開催 園の説明に「まったく納得できない…」

2023年5月26日 5:33
“給食強要”のこども園が保護者説明会を開催 園の説明に「まったく納得できない…」

3歳の園児に約4時間にわたり、給食を食べるよう強要するなどの行為があった「長寿認定こども園」が保護者説明会を行いました。園の説明に保護者から、「まったく納得できない」などといった声があがり、説明会は予定を3時間延長し、開始から約5時間後に終了しました。

   ◇

25日、三重・桑名市の施設で、園児への虐待が疑われる「長寿認定こども園」の保護者説明会が行われました。こちらは、保護者から提供された保護者説明会の内部音声です。

保護者側
「謝罪をしてくれるのかしてくれないのか。やられたほうはずっと心に残ってるんです」

こども園側
「申し訳ありません。今の段階で名前は言えません」

保護者側
「なんで? ただ家で休んでる? やった方をかばうのは違うんじゃないですか?」

「長寿認定こども園」では、3歳の園児が約4時間にわたって給食を食べるよう強要されるなどした問題がありました。

保護者から提供された、園内で録音された音声には、保育士のこのような発言が記録されていました。

保育士
「うわ。おしっこ漏らした」

園児(3)
「(園児泣き声)」

保育士
「給食早く食べてお片付けも早くしたら、こんなことにはならんかったでしょう」

また説明会では、保護者が過去の虐待の疑いについて、説明を求める場面もありました。

保護者側
「お仕置き部屋ありましたよね 。知ってます?」

こども園側
「連れていったことなんてないです!」

保護者側
「閉じ込めていたじゃないですか!」

保護者説明会は、予定を3時間延長して、開始から約5時間後に終了しました。

園の説明会に参加した保護者に話を聞きました。

説明会に参加した保護者
「内容に私たち保護者が全く納得できなかったので長かった。ちゃんと調べていない多分」

説明会に参加した保護者
「現在、調査中で、調査中で。そればっかりで、改善策も何も出ないから何も進まない状況」

園は引き続き調査を行い、改善策を講じていくとしています。

   ◇

全国で不適切な保育が相次いでいます。国の調査では去年4月から12月までに1316件を確認しました。そのうち122件が虐待にあたるとしています。不適切な保育が疑われる場合に、保護者は何ができるのでしょうか。保育関連の法律相談に乗る藤井豊弁護士に聞きました。

藤井豊弁護士
「ほかの保護者の方としっかり関係をつくって、何か問題があった時に相談できる人を見つけておく。園に何か話を持っていく場合でも複数の保護者でいくとか、保護者会がある場合は、保護者会に相談して一緒に対応してもらう」

園に疑いを指摘する際は、1人よりも複数で行うことや「いつ・どこで・何が」あったのかを書面にして示すことが効果的だといいます。県は今後、園に対し、特別監査を実施する方針です。

(5月25日放送『news zero』より)

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