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【解説】多額の献金…行き先は? “統一教会”巧妙なカネの集め方と使い道 韓国本部へ送金後に教団支部に振り分けか 海外の政治家とのつながりも

2022年7月15日 13:46
【解説】多額の献金…行き先は? “統一教会”巧妙なカネの集め方と使い道 韓国本部へ送金後に教団支部に振り分けか 海外の政治家とのつながりも

安倍元首相の銃撃事件から、15日で1週間がたちました。容疑者の母親が多額の献金をしていた宗教団体は、信者らから集めたカネをどこでどのように使っていたのか。そのカネの流れも少しずつ見えてきました。

◇母親「原因は自分」
◇“献金”の行き先
◇世界の政治家も

以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。

   ◇

■母親「息子が事件を起こして申し訳ない」 教団は批判せず

山上徹也容疑者(41)が長年恨みを抱いていたのが、母親がのめりこんでいた宗教団体「世界平和統一家庭連合」、いわゆる“統一教会”です。

捜査関係者によると、その母親は警察の聴取で、「息子が事件を起こして申し訳ない」と話しているそうです。ただ、教団については、批判はしてないとのことでした。

また、事件直後に山上容疑者の母親と連絡をとったという教団の信者によると、母親は「安倍さんや家族、SPの方にも申し訳ない」と、涙ながらに話していたそうです。そして、「原因を作ったのは自分であって、申し訳ない」と、かなり落ち込んでいる様子だったといいます。

■献金総額は約1億円 原資は容疑者父の保険金や祖父の不動産か

山上容疑者の母親は、教団に約1億円の献金をしていたことがわかっているが、山上容疑者の伯父がNNNの取材に応じ、献金の実態や一部が返金された経緯などを明らかにしました。

伯父によると、母親が入会と同時に2000万円、そのすぐ後に3000万円、さらに約3年後に1000万円と、合わせて6000万円を献金していました。これは、亡くなった山上容疑者の父親の保険金が原資となっていたということです。そのほか、容疑者の祖父から相続した会社の土地や自宅など、不動産から4000万円を献金し、その総額は1億円にのぼるということです。

その後、母親が自己破産した際に、親族が「献金の一覧を出せ」と教団に伝えると、教団側からは「5000万円で勘弁してください」と言われたそうです。

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■「地獄に落ちる」 巧妙な献金の集め方
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