群馬県伊勢崎市でトラックが乗用車に衝突して家族3人が死亡した事故で、前橋地検は逮捕された男について、危険運転致死傷罪ではなく過失運転致死傷の罪で起訴しました。

この事故はことし5月、伊勢崎市でトラックが対向車線にはみ出して乗用車に衝突し、乗用車に乗っていた塚越寛人さんと息子の湊斗ちゃん、湊斗ちゃんの祖父・正宏さんの3人が死亡したものです。

警察は酒を飲み、事故を起こしたなどとしてトラック運転手の鈴木吾郎容疑者を危険運転致死傷の疑いで逮捕していましたが、前橋地検は10日、鈴木容疑者を過失運転致死傷罪で起訴しました。

前橋地検は、その理由について、捜査中のため控えるとしていて飲酒と事故の因果関係については継続して捜査を行うということです。

これを受け、遺族は「尊い3人の命を奪った加害者の行為が、過失運転致死傷罪で済まされることには到底納得がいきません。捜査機関の方々には、事故の原因を追及してもらいたいと思います」などとコメントしています。