沖縄戦後の混乱で持ち去られる?「御後絵」含む貴重な美術品22点がアメリカから沖縄へ返還 FBI捜査経て
79年前の沖縄戦の後、アメリカに持ち去られたとみられる琉球王国時代の美術品22点が、FBI=アメリカ連邦捜査局の捜査で見つかり、沖縄県に返還されました。
沖縄県の玉城知事は、15日の定例会見で、「御後絵」と呼ばれる琉球王国時代の国王の肖像画を含む美術品22点が、14日、アメリカ側から返還されたことを明らかにしました。
美術品はいずれも、沖縄戦後の混乱の中で、兵士らがアメリカへ持ち帰ったものとみられ、一部は沖縄県が23年前、FBIの盗難美術品ファイルに登録申請していたものでした。
中でも歴代の国王の権威を示す「御後絵」は、国内に現存しない貴重なものだということで、沖縄県は今後、専門家による鑑定を行ったうえで、文化財登録についても国と調整する見通しです。