拉致被害者家族ら問題解決訴え…都内で集会 岸田首相、日朝首脳会談に向け「働きかけ一層強める」
北朝鮮による拉致被害者の救出を訴える集会が都内で開かれ、横田めぐみさんの母・早紀江さんが金正恩総書記に対し、「どうか心を変えてください」などと呼びかけました。
集会には岸田首相や、拉致問題担当相を兼務する林官房長官らも出席し、拉致被害者の家族は被害者の帰国を求める切実な思いを金総書記に対し呼びかけました。
めぐみさんの母・横田早紀江さん(88)「金正恩さん、あなたのそのお嬢さんが突然、きょうの夕方、何の意味もなく消えはてて、どうなったのかもわからないという状態になったときに、あなたはどのような気持ちになりますか? どうか心を変えてください。そこに元気でいるみなさん(被害者)を全部、親のもとにお返しください」
拉致被害者家族会・横田拓也代表(55)「拉致された家族や兄弟を返してほしいだけなのです。金正恩総書記の英断にかかっています」
この中で岸田首相は、日朝関係について「トップ同士が腹を割って率直に話し合えるような関係を、まず構築していくことが極めて重要である」と指摘しました。
その上で、金正恩総書記との首脳会談実現に向け「私直轄のハイレベルで協議を進めたい」として、次のように述べました。
岸田首相「様々なルートを通じ、様々な働きかけを絶えず行い続けていますが、(日朝首脳会談の)早期実現に向け、働きかけを一層強めてまいります」
また、先月のアメリカ訪問で、拉致問題について「バイデン大統領から即時解決に向け、改めて力強い支持を得ることができた」と強調しました。