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小笠原諸島に台風1号直撃 東京は“冬”に逆戻り 「夏野菜」に被害も…

2022年4月15日 21:13
小笠原諸島に台風1号直撃 東京は“冬”に逆戻り 「夏野菜」に被害も…

大型で強い勢力で台風1号が接近した小笠原諸島では、暴風雨により停電が発生しました。また、関東地方を中心に、15日も冬のような寒さとなり、野菜の出荷に影響が出ています。

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道路にできた水たまりを、すさまじい勢いで吹き飛ばす猛烈な風。

15日午後、大型で強い勢力のまま、小笠原諸島の父島に最も接近した台風1号。

台風の暴風域に入った父島では、4月としては観測史上1位となる、最大瞬間風速46.5メートルの記録的な風が吹きました。

同じく暴風域に入った小笠原諸島の母島では、道路脇から水が噴き出す場所もありました。

ライフラインにも影響が出ています。

父島在住 打込みゆきさん
「停電は今日の朝の6時半くらいからスタートして、ランタンとかを使って、トイレに行ったりする時も懐中電灯を使ったりしていました」

父島では、倒木で電線が切れるなどして、1450軒が停電。東京電力によると、復旧のメドは立っていないということです。

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一方、15日は列島に居座り続ける前線や低気圧の影響で、全国の広い範囲で冷たい雨が降る1日になりました。東京都心では、日中もほとんど気温が上がらず、最高気温は2月下旬並みの12.1℃となりました。

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冬のような寒さとなる中。都内の銀行や郵便局の外には行列ができていました。実はきょう、4月15日は、2か月に1度の年金の支給日だったのです。

60代
「きょうは待ちに待った年金が出る日なので、天候が悪かったんですけど、(お金を)おろしにきました」

ATMで生活費を引き出しに来た人が多かったのです。

60代
「ちょっと寒くてね、上に着るモノも、半袖出してて冬物を出しちゃった。きのうは非常に困りました。きょうも困りました」

東京都心は週の前半、25℃以上の夏日となる日もありましたが、14日から15日にかけ気温が急降下。週末は再び気温が上がる予想となっています。
   
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そして、この寒暖差を心配しているのが、都内にある野菜農園です。

東京・練馬区にあるすずしろ農園では、寒い日にはストーブをたくなど、常にハウス内の温度管理を行っていますが、ハウス全体を温めるのは難しく、寒さに弱い夏野菜のきゅうりが曲がってしまうなどの被害が出始めているのです。

すずしろ農園 渡戸章さん
「よく言えば20℃以上の温度が欲しい。今年は差がありすぎるじゃないですか。作物にとっては誠によろしくない」

食べても味は変わらないということですが――

渡戸さん
「(曲がってしまうと)B級品になってしまう。2割くらい安くなる」

この農園では、ほかにもトマトやなすなどの夏野菜を育てているため、今後の天候次第で被害が広がることを心配しています。

来週後半は、全国的に急激に暑くなる予想のため、体調管理にも注意が必要です。