“水着が足りない”「水泳授業」各地の学校で3年ぶり再開も…
新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きを見せる中、この夏、各地の学校が3年ぶりに水泳の授業再開へと動き出しています。ところが、授業再開を目前にして、学校指定の水着が不足しています。福岡県内の小学校では、プールを開くための水も不足しています。
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福岡・宗像市にある「宗像ユリックス」では、3年ぶりの営業再開に向けて、プール掃除が始まりました。
本格的な夏の到来を前にプールの再開をめぐって、今、あるものが足りない状態になっています。
東京・墨田区の水着メーカー「フットマーク」では、学校用の水着の在庫が不足しているというのです。
フットマーク学校教育事業部 白川純也さん
「もの(水着)自体は、やはり追加発注を直前でかけたもので、一部欠品が起きている商品がありますので」
都内の水着メーカーでは、学校用の水着の在庫が不足しているというのです。その理由は、水泳の授業を再開する学校が増えたことです。
フットマーク学校教育事業部 白川純也さん
「2年連続で(水泳の授業を)やらなかった地域もありますので、今年に関しては3学年分買う必要があるということになります」
今の1年生から3年生が入学したのは、コロナ禍で水泳の授業がなかった時期です。そのため、学校用の水着を買う必要がありませんでした。
それが、今年5月中旬ごろから、3年ぶりに水泳の授業再開を決めた学校が出始め、急きょ、3学年分の子供達が学校用の水着が必要となったのです。メーカーでは注文が短期的に集中していて、現在、大急ぎで生産しているということです。
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福岡県苅田町の小学校では、プールを開くための水が不足していました。
苅田小学校 宮城強校長
「いま、水が足りないということで、残念ながら、学校のプール開きも(子どもたちには)少し待ってくださいという状況ですね」
雨があまり降らず、ダムの貯水率が低いためというのです。
苅田小学校 小学6年生
「(2年間)コロナでできていなかったので、ことしはできると思っていたけど、最後のプールなので楽しみにしていたけど、待たないといけないのは…」
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3年ぶりに再開する“夏のお楽しみイベント”でも、ある不足が…。14日、東京・八王子市にあるお祭り用の商品を販売する卸売店には、イベントを企画する人たちが訪れていましたが…。
地域のイベントを開催予定
「ワークショップとかできたらいいなと思って計画して」
ヤマギシ 清水有一朗さん
「お面コーナーになっています。何種類か取りそろえているんですけど。輸入が大変滞っておりまして、数が少なくなってきているんですけど」
輸入先の中国・上海がロックダウンしていた影響で、お祭りで使うお面などが品不足になっているのです。
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「必要なのに足りない!」という声は観光地でも聞かれました。
東京・浅草にある人力車の会社では、人力車を引く車夫が足りないといいます。
時代屋観光・イベント営業担当 碓井雅大主任
「コロナ前のピークの時の車夫の数が半分になっているんですね」
さらに、今、力をいれているのは、外国人観光客の受け入れが再開されたため、必要となった英語でのコミュニケーションです。
碓井雅大主任
「Please wear Face mask.(マスクを着用してください)」
英語を使う機会がなくなったため、中止していた研修を5月から再開したといいます。今年、新たに「コロナ対策」のフレーズをマニュアルに追加したということです。