宮内庁「広報室」新設 情報発信を強化、インターネットメディアへの窓口も担う
宮内庁は皇室の情報発信を強化するため、4月1日から広報室を新設しました。広報室長には、警察庁キャリアの藤原麻衣子氏が就任しました。
1日から新たに総務課の中に設置された宮内庁の「広報室」は、警察庁出身の藤原麻衣子氏を室長とし、9人でスタートします。今後もう1人が加わり、10人の体制になるということです。
宮内庁は「天皇陛下や皇族方の務めを果たされる姿やご活動について、理解が深まることが重要である」として、「お人柄やご活動の意義をこれまで以上に充実した形で、タイムリーに情報発信できるよう努めていきたい」としています。
また、広報室ではインターネットメディアへの対応の窓口も担い、併せて皇室の方の名誉を損なう不適切な出版物や不正確な情報についての対応も行っていくということです。
SNSについては、現時点で活用は決めていないということですが、新設された広報室が中心となって情報発信のありかたを検討していく中で、その利点や課題を踏まえて考えていくということです。
宮内庁は今年度予算にホームページの調査・分析に関する経費、350万円あまりを計上していて、今後、2009年3月のリニューアル以降、大きな改修を行っていないホームページをよりよくしていきたいとしています。
着任した藤原広報室長は「大変、身が引き締まる思いをしています。重要なポストであると思っておりますので、志を持って取り組んでまいりたい」と話していました。