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20日から東京でも「全国旅行支援」 すでに実施の沖縄は“人手不足”で…

2022年10月18日 21:48
20日から東京でも「全国旅行支援」 すでに実施の沖縄は“人手不足”で…

いよいよ20日から東京でも「全国旅行支援」がスタートします。一方で、すでに旅行支援が始まっている沖縄では、バスの運転手が不足するなど新たな問題も起きています。

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庭園を前にゆったりとした時間を味わえる東京都内のホテルでは今、ホテル内の飲食店などで使えるクーポンがついたプランなどを実施、東京の全国旅行支援の開始を前に、独自のプランを展開しています。

ホテル椿山荘東京
「館内でご利用いただける5000円分のクーポンでございます」

東京の全国旅行支援の開始を前に独自のプラン「お先に! 全国旅行支援」を展開しています。(※24日まで延長予定)

そしていよいよ、20日からは東京でも全国旅行支援が始まるということで、問い合わせも増えてきているといいます。

ホテル椿山荘東京 マーケティング部・武村美紀課長
「20日以降の予約も徐々に伸びてきておりまして、2倍から3倍近いご予約でございます。やっと全国から東京にいらっしゃる、という方の動きが出てきていると思います」

このホテルでは、全国旅行支援を対象とした新たプランの用意し、今月24日から受付を開始する予定で、急ピッチで準備を進めているということです。(※対象は新規の予約のみ)

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東京への期待が高まる一方で、全国旅行支援の開始から1週間がたった自治体ではどういう影響が出ているのでしょうか。

観光地・沖縄の那覇空港では18日、観光客が目立ち、お土産店には行列ができていました。客が利用していたのが――

観光客
「“支援”のクーポンを使って」

空港内のお土産店では、全国旅行支援でついてくるお土産や食事などに使えるクーポン券の利用が急激に増えているといいます。

エアポートトレーディング販売戦略室 ISM統括・宮城みゆきさん
「(クーポン利用が)1日1000枚超える日もありまして」

特に「沖縄そば」や「紅芋タルト」など定番の商品が売れているということで、品切れがないように仕入れの回数を増やし、対応しているということです。

沖縄には観光客が戻ってきていますが、聞こえてきたのは“喜びの声”だけではありませんでした。

那覇市にあるホテルでは、平日でも全国旅行支援を利用する宿泊客の姿が見られました。

南西観光ホテル 上原尚彦統括総支配人
「予約が今までなかっただけに、やはり(宿泊客の数が)伸びてくるということはうれしいことで」

旅行支援が始まって以降、順調に宿泊客が増えコロナ前の忙しさに戻りつつあるといいます。しかし、その反面、“重労働”になっているというのが――

南西観光ホテル 上原尚彦統括総支配人
「クーポンを理解されていない利用者、またホテル側も慣れていませんので、通常であれば5分から10分のチェックインが、長いところでは30分」

クーポン券の受け渡しの際に確認事項が多く、かなりの時間がとられているといいます。さらに頭を悩ませていたのが――

南西観光ホテル 上原尚彦統括総支配人
「今、抱えている問題は人材不足」

このホテルは、新型コロナウイルスの感染拡大前の半分ほどに従業員が減っているといいます。深刻な人手不足に陥り、支配人もベッドメイキングを手伝う事態になっていました。

南西観光ホテル 上原尚彦統括総支配人
「慣れないですね。普段しないので」

――総支配人が手伝いをしてくれるのはどうですか?

従業員
「必要不可欠。人手がないので」

自分の担当以外の仕事もこなす必要があり、荷物運びでは――

南西観光ホテル 上原尚彦統括総支配人
「従業員、厨房からフロント・レストランからみんな出てきています」

常に従業員を募集しているということですが、なかなか集まらないといいます。

深刻な人手不足は、観光バスでも発生していました。

沖縄県バス協会 小川吾吉会長
「バスの運転手が約140名、バスガイドが約120名足りないということで、大変困っております」

沖縄は今、修学旅行シーズンだといいますが、バスの運転手やツアーガイドが足りず、この先の見通しが立っていないといいます。そのため、北海道のバス会社などに応援を要請して人手不足を乗り切ろうとしていました。

沖縄県バス協会 小川吾吉会長
「北海道からですね、運転手やガイドを派遣してもらえないかと」

沖縄県バス協会は、県に要望書を出して支援を求めているということです。